内容説明
『シーラという子』のトリイ・ヘイデン、16年ぶりの新作!ジェシーは笑顔のかわいい九歳の少女。だが日常的にうそをつき、思いどおりにならないと暴力をふるう。両親に見放されて里親のもとを転々とするジェシーに降りた診断は、「愛着障害」だった。心理学者のトリイが彼女を担当するが……。感動のノンフィクション
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
43
『シーラ…』も『タイガー…』も未読だけど「愛着障害」に興味を持ち。反応性愛着障害とは、乳児が生き延びるには他人(大人)に全面的に依存し、世話をしてもらわなければならない。要求が一貫して満たされれば他人(大人)を信頼することを学ぶ。それが不完全な場合、他人への不信感、孤独感を生む。「他人(大人)がいなくても大丈夫。私は他人(大人)を必要としない。誰も一緒に遊んでほしくない。自分の面倒は自分でみれる」と自分自身に嘘をつくことで自分を確立する…。虐待はそれと分からない乳幼児にも傷を残すのだ。2021/10/07
ゆうき
30
16年ぶりのトリィの新刊。『シーラという子』の本は私にとって初めて夜通し読んだ、衝撃の1冊でした。愛着障害のジェシーと児童心理学者トリィとのセラピーのノンフィクション。。 楽しみにしている出来事なのに自己破壊してしまうジェシー。主導権を握り嘘をつき暴力や問題行動を起こしてしまうジェシー。全ての根っこには愛されたいという気持ちがあるんだと思う。シーラという子の本も子育て中の今なら、又違う感動を覚える気がする。2021/12/23
marryparty1
28
久しぶりにトリイ•ヘイデンを読みました。16年ぶりの新作だそう。愛着障害の女の子の話ですが、日常的に嘘をつくので、これには大人もかなり振り回されてしまいます。善良な人の人生が少女の嘘で壊される事、そして女の子は全くそんなつもりはないのがやりきれないです。でも女の子のこれまでの背景を知ると切なくて、幸せになって欲しいと思わされます。最後はよかったです。 2021/10/02
みみぽん
26
児童心理学者であり特別支援の教師でもあるトリイ。16年ぶりの新作はセラピストである彼女が「うそをつく子ジェシー」に、忍耐と制御をもって魂で向かい合う。親に問題のあるジェシーは八歳。嘘はつくし、マウントを取ろうと時には卑猥な汚い言葉を発し暴れまわる。こういった子を目にしたら、大抵の人は怯むか逃げ出したくなってしまう。それでも職員たちは国の決められた財源の中で懸命だ。敬意を払いたいし日本も同じ問題に心から目を向けなければ。ノンフィクションながら、混迷とサスペンスと救いの映画一本を見終えたくらい揺さぶられました2021/11/02
zoe
19
Lost Child (2019)。子供が流暢にうそをつく。聞き手の発言を無視したり取り入れたり、言っていないことを言ったとしてみたりその逆も。べたべた触ろうとしたりしながら操ろうとする。子供の嘘で、相対する大人が逮捕されるということも。なぜそのようになるのか、虐待を受けた過去があるからか、それすら理解が困難。発言をなぞるように繰り返してみる。ゲームを取り入れ位置関係や話題を整理しやすくする。人形に代弁させていたり、たとえ話として嘘をついているようなケースも。ハッピーエンドと思いたい。2023/07/15
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