内容説明
『ザリガニの鳴くところ』著者が聞いた大地の息遣い もうひとつの全米ベストセラー!若き日のディーリア・オーエンズと夫が、美しく過酷なカラハリの自然と暮らした研究の日々を綴る、ネイチャー・ライティングの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こなな
58
巻頭に14ページものカラー写真も掲載されている。オーエンズ動物学者夫妻のお互いの信頼厚く絆が堅い7年間の記録。ライオン達からも信頼されている。ライオン達に名前がそれぞれついている。カラーのイヤータグをつけているのだがつけなくても判断できるくらいだと思う。ただ研究の記録として確からしさが必要なのだろう。ライオンのプライド(群れ)の社会組織、そして彼らとハイエナの生態系の関係、感動と驚きの連続である。時代の制約もあり病気、盗難、不衛生、乾季…サバイバルな生活である。ライオンの咆哮が聞こえ耳に残る感覚さえある。2023/01/14
Koichiro Minematsu
56
「ザリ鳴く」の作者の研究本と知り読本。カラハリで見聞きした世界が、「ザリ鳴く」の描写に活かされていることが理解できる。まさしく「野生」を体現した人の世界は生き生きしている。2022/09/10
booklight
41
『人間の影響を受けていない野生動物の観察をしたい』と1974年から7年間、カラハリ砂漠で動物調査を見切り発車で始めたアメリカ人夫婦の記録。人間を恐れないのでライオンやハイエナが近くで普段の生活を送る。なんなら向こうから近づいてくる。そんな動物観察にとっては天国のような、しかし人間生活にとっては過酷な環境で長期間滞在する。嵐がきたり水がなくなったり車が故障したりもするが、動物に対する興味と暖かな目が心地よく、ハイエナの知られざる生態を調べていくワクワク感もよい。個人的には『ザリガニ』よりも楽しかったかな。2022/10/10
トムトム
32
分厚くて長い本。1970年代に7年間、前人未到のアフリカの原野の真ん中で野生動物を観察した研究者さんのエッセイです。とても興味深くて、分厚いのが嬉しかったです。読み終わりたくなかった。スポーツハンティングって、本当に蛮族の所業だなと思いました。なぜ今の日本人は、欧米を参考にするの?むしろ、欧米人が日本人を参考にすればよいのに。2022/01/31
てん
24
最高の読書体験。金も地位も無いが、情熱だけは有る若い生物学者夫婦がカラハリへ向かう。半径数千マイル四方には誰も人が居ない。ちょっとしたミスが死に繋がる過酷な世界。襲い来る灼熱、野火、嵐、干ばつ。足りない資金。トリ、ネズミ、ハイエナ、ライオン等野生動物との交流。まるでRPGの様に経験を積み、仲間(野生動物も!)を増やし、装備を整え、困難を乗り越える。美しいカラハリ。ドラマティックな発見もいっぱい。そしてラスボスは人間。人の身勝手な活動が、動物を殺し環境を破壊する。1980年でこの状態なら、今は?空恐ろしい。2023/02/02




