内容説明
古代から近代まで、日本史はさまざまな争乱・合戦によって彩られてきた。時代の画期となったさまざまな争乱・合戦について取り上げる。
歴史研究は、日進月歩の深化をみせ、かつての「常識」が疑われ、更新されてきている。
本書では、こうした新たな研究の成果を、「教科書には出てこない新説」として紹介したい。紹介をしてくれるのは、まさにその研究の当事者である研究者。その「生」の声を通じて、歴史学の最前線の雰囲気が感じ取れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
76
こっそりタイトルの後ろに[最新研究]と付いているように、筆者たち以外の「新説」が取り上げられている。短時間で「日本史における戦乱」の新説を某I沢氏よりも先に学ぶことができお得な一冊と言えましょう。「支那事変・大東亜戦争」の章では広田弘毅に対して、「吊るされても仕方ないよね(´・ω・`)」と思ってしまった。千田先生の「中国大返し」に於ける新説は「確かに織田家家臣団が信長用エイドを作らないはずがない」と言う大きな知的感動を得てしまったことであるよ。詳しくは希御一読。2時間もあれば読める位、読み易い本です。2022/05/20
金吾
33
○なかなか面白い切り口が多いため楽しみながら読みました。特に川戸貴史さんが経済の視点で書いている応仁の乱、桶狭間の戦いは秀逸だと思いました。また中国大返し、関ヶ原の戦い、日露戦争も良かったです。2023/01/12
サケ太
20
かなりの範囲の日本史の新説に触れられるのが楽しい。個人的に、古代の戦や上野戦争の話が興味深い。2021/09/01
フク
16
#読了 専門家たちによる最新研究の成果の美味しい部分をまとめて読める。 千田先生の〈玉城に発見から見えてきた、(関ヶ原)西軍の必勝プラン〉には興奮せざるを得ない。 図書館2021/11/18
あまみ
15
とても面白かった。 各戦いを六人の著者が書いている。 同じSB新書の「新説の日本史」 と一緒に購入したものだが、「新設・・・」を読んでいる途中で、こちらをつまみ読みしていて、そのまま先に、一気読みしてしまった。 これ一冊に15の戦いが述べられているので一つ一つがちょっと足りないとも思ったが、それだけ読みやすくまとめられている。2023/11/29