内容説明
殺害現場から消えた一枚のメイプルリーフ金貨が臨床犯罪学者・火村英生を真相に導く。
倒叙形式の表題作「カナダ金貨の謎」ほか、火村とアリスの出会いを描いた「あるトリックの蹉跌」、
思考実験【トロッコ問題】を下敷きにした「トロッコの行方」など趣向を凝らした五編を収録。
〈国名シリーズ〉第10弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーム
92
火村とアリスが出会った学生時代を描いた『あるトリックの蹉跌』は、二人はこういう出会いをしていたのか新鮮でした(笑)表題作『カナダ金貨の謎』は、このシリーズでは珍しい倒叙もの。すなわち、犯人は予め判明していて、探偵がいかに真実に辿り着くかというストーリーですが、読み進めても何がきっかけで真実が明らかになるのかさっぱり予想がつきませんでした。そういえば、ペーパーマッチを製造している唯一のメーカーが製造を近々終了するという記事が新聞に載っていましたが、将来的にはペーパーマッチって何?ということになるのでしょうか2022/08/03
五右衛門
67
読了。久しぶりでした。中、短編シリーズ。表題作も面白かった。ですがトロッコ問題。永遠のテーマを題材にした内容でとても面白かった。自分なら…そして相変わらず軽妙なやり取りのこの二人がとても安心して読めます。安定ですね。2021/09/26
涼
53
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/07/post-663d94.html 実はノベルズ版で、一度読んでいるのでした。その頃よりは作家アリスシリーズも読んでいて、違和感なく読めました。2025/07/16
キナコ
49
国名シリーズ。全五作の短編ミステリー。カナダ金貨の謎では容疑者視点でストーリーが進むが、火村の謎の質問が後半で回収されるのがすっきり。いくら計画犯罪を練っても、他人が関わってくると予想外のところからバレるわなぁ。印象的なのはトロッコの行方。誰にとって一番メリットがあるのかを、考えるのが楽しかった。相変わらず火村先生と有栖川先生のコンビは会話のテンポもよく、さくさくと読めるのが魅力的。2024/08/08
純
35
久しぶりの有栖川有栖。火村と有栖が出会ったエピソード「あるトリックの蹉跌」が面白かった。有栖川有栖先生の作品は、長編より短編の方が面白い。国名シリーズで読んでない本がまだ何冊かあるので、またぼちぼち読んでいきたい。2021/10/05
-
- 電子書籍
- 冷血公爵の心変わり 6 piccomi…
-
- 電子書籍
- 愛依存~スタンドアローン・シンドローム…
-
- 電子書籍
- エンゲージ・ピンク 8 マーガレットコ…
-
- 電子書籍
- 365誕生星占い~4月30日生まれのあ…
-
- 電子書籍
- 三つ目がとおる(カラー版) - 6巻