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内容説明
あのとき平壌に向かったはずの「よど号」はなぜソウル金浦空港に降りたのか。最後の謎を解く鍵をにぎるアメリカ人乗客の存在を初めて明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
よど号事件の当事者がその全貌を明かす回想録。読み処は、なぜ金浦空港に着陸したのかという謎と各国の思惑。アメリカは自国民救援のため同盟国をも平気で謀略にかける。韓国は自国に都合よく公式文書さえ整形する。北朝鮮は居丈高にあらゆる嘘をつく。そして日本は”人道主義”を掲げ身動き取れなくなり無能者となる。うーん、息苦しい、腹立たしい。これが敗戦で学んだことか。決断できない政治家、革命に酔い痴れた左巻き、常に間違っているマスコミ、たやすく扇動される大衆。世界の大人たちの中で、日本人だけが何も知らされない子供のようだ。2017/03/07
みむら しんじ
0
瞬く間に読了。小さい頃に最初で最大に興奮した事件はこの「よど号」事件であったかもしれない。なぜ機は金浦空港に着陸したのか。そこからこの事件の謎は深まることとなる。そして、実は金浦空港で1人の米国人が不明となった。CIAの影がなぜチラつくのか。最初に動いたのはなぜKCIAだったのか。ドキュメントとして詳細に時間を追いながら歴史を紐解くこの本はまるでタイムカプセルのようだ。しかし、消えた米国人については憶測で終わるところが残念。2016/11/30
ゲロデン
0
内容的には今まで知らなかったこともあって興味深い部分もあるのだが、肝心の謎の話が推測だけで終わっている点と、文章の合間合間にに表れる著者の主観がマイナス大。2016/10/08