雨に呼ぶ声

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雨に呼ぶ声

  • 著者名:余華/飯塚容
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • アストラハウス(2021/07発売)
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  • ISBN:9784908184017

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内容説明

1960~70年代の中国。主人公の幼児期から青年期までの記憶を辿る物語。主人公 孫光林 (スン・グアンリン)は南門(ナンメン)という貧しい村に三人兄弟の次男として生まれ、六歳で、町に住む子どものいない夫婦のもとへ養子に出される。幼少期を町で過ごし、十二歳のとき、養父の死によってふたたび村に戻ってくるが、この間の不在が、彼を実家の家族から孤立させてしまう。そのため、主人公は、思春期を孤独で内省的な少年として過ごし、成長していくことになる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のりすけたろう

31
初めての余華でした。中国文学は、過酷で辛いっていう感じの作品ばかり読んでいるみたいで、今回もどよーん(´;Д;`)となりました。余華の他の作品も読んでみたいです。次は兄弟かな?✨2021/04/07

安土留之

5
  7歳で養子に出され、5年後、養父が死に出生した家に戻った少年の回想記。余華の最初の長編小説で、貧しかった時代、1950年代から60年代の中国を生きる家族の物語。   記憶の断片が語られ、話が飛び、幻想的な雰囲気の小説だが、読みにくくはない。人間には単純な悪人も善人もいない、善と悪、喜劇と悲劇が混在しているというのが余華の人間観で、私が余華に惹かれる理由なのだが、本書にもこの人間観が反映している。   余華のファンとしては面白かったが、余華の小説を初めて読む人には、傑作『兄弟』のほうがおすすめですね。2020/11/30

にやり2世

4
自分と父と祖父の人生が時系列があちこちに飛ぶように語られてるけど、この構成のおかげでその人物を深く理解できた。2021/01/26

りえぞう

3
作者が使ったという「記憶のロジック」なるものは、もう一つ理解できないが、この幻想的な雰囲気は、どうもガルシア・マルケスというか、ラテンアメリカのマジックリアリズムに通じるものがあるような感じがして。ストーリーとしてはよくわからないけれども、嫌いではない世界。2021/11/10

chance

3
読んだことのないジャンル。時系列が飛びまくり、中国の人物名も覚えにくい為最初は辛かったけど、結果面白い。 暗くて文学的で、でも少し前の中国の田舎の生活を垣間見た気になれる。そこまでの悪人ではないのに嫌な人間になってしまう人たちの生き方も面白い。2021/05/26

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