内容説明
「なんでそんなに優秀なの?」
天才と呼ばれる同級生。
でも、あの子といると私の骨が外れる…。(「浩江ちゃん」より)
「えっ」「ぞわっ」の百連発!
驚怖の実話怪談
加藤一、神沼三平太、高田公太、ねこや堂の4人が独自の嗅覚で聞き集めた全て実話の百物語。
何でもできる神童のような友人の秘密。彼女の周りで起きる不幸との因果は…「浩江ちゃん」
暴走族のバイクのリアシートに座る彼女が背負っていたものは…「だって俺、オヤジになるじゃんよ」
夫婦で入ったギャラリー。出てから感想を言い合うと奇妙なズレが…「絵画展」
最強の祓い師だった先々代住職の恐るべき手腕…「真似はできない」
…他、恐怖、奇怪、不思議、不気味。この世の異分子が密にひしめく地獄のごとき怪奇録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
240
共著者+編著者の合計4人による百物語シリーズの通算10冊目で丁度1000話になるそうですよ。それだけで物凄い事だと思いますよね。唯こういう作品集は割合に淡白で記憶に残り難く怖さが殆どないのが多いです。惚けた味のユーモラスなほのぼの系の話が多いですが、それでも面白くて楽しめますよ。『令和狸合戦』加藤一:坂口さんと筑紫さんがショッピングモールに出かけてフードコートで茶をしばいていた時にふと奇妙な違和感を覚えた。四人掛けのテーブルに不自然に引かれた三つの椅子。席に着いているのは人の振りをしている三匹の狸だった。2022/04/20
雨
31
短いながらもガツンとくる話が多くて楽しめた。浩江ちゃんの話が厭な後味でした。当事者じゃなく私の骨か外れるとかいやでしょ😅しかし後の方でやっぱりな、となった。2021/08/25
ネムコ
24
百物語なのだから、一話一話はとても短い…はずなのだが、全然食い足りない感じがない。時にゾッとし、時に可哀想にと眉をしかめ、時に爆笑する。そしてこの百物語のシリーズは祝!十巻目なのだという。千話ですよ、皆さん。笑えばよいのか、呆れればよいのか…。順番に買っていたわけじゃないので、その内他の巻も読んでみようと思います。【日本の夏は、やっぱり怪談】参加中2022/08/31
qoop
11
百話収録の百物語集を四人の著者で綴り続けて千話・十冊目。偉業というか我慢比べというか依存症というか。怪異の提示の仕方/文章のスタイルに変化をつけ、多彩な内容を更に積み上げていく高田公太氏は、今回で後進に道を譲るそう。高田氏では、文体に凝らずストレートで勝負した〈渚にて〉〈ラインマン〉〈啄木鳥〉〈フェイク動画〉あたりも印象に残る。他にはやはり作品数の多い神沼三平太氏。毎回感心するが今巻も半分以上は氏の手になる。この収集力は何なんだ。2021/08/02
海星梨
6
KU。しょーじき、百式シリーズは好みじゃないんだよな……。恐怖箱、Kindleで紐づけられてるやつ、あと八冊で読了。2023/07/29