講談社文庫<br> 1812年の雪 モスクワからの敗走

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講談社文庫
1812年の雪 モスクワからの敗走

  • 著者名:両角良彦【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2021/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061834460

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内容説明

悲愴なモスクワ遠征の光と影を描く、エッセイスト・クラブ賞受賞の歴史読物――ナポレオン摩下40万軍勢の悲劇的撤退行を、知られざるフランス側の生なましい資料によって書き下ろした絶好の歴史読物。モスクワ遠征には分からないことが多すぎる。皇帝自身は、この侵略を展開するに当たり、充分な認識と戦略を持っていたのか? また、数10万の餓死・凍死・戦死した兵士にとって、皇帝とは何だったのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

14
国民に熱烈に支持され崇拝された軍人英雄というと、世界史的にはまずナポレオンの名が上がります。冬の寒さという季節的なこともあり、昔別なバージョンで読んだ本をもう一度読み直しました。47万人の半分以上が往路だけで晩夏の平原に解けていった悲惨なロシア遠征と、その末路。兵士が子供を蹴落とし、女を馬蹄にかけ、その馬を食べ、はては人肉食まで行い、そして死んでいった凄惨な遠征の中で、ナポレオンは最期まで白パンを食べ飽食していたという。英雄とはそういうものか。読んでいて心が寒くなった本でした。2014/12/27

櫻井愛

7
ナポレオンのロシア遠征とその退却行。モスクワに入ったものの冬将軍に勝てず、元来た道を戻るはめになる大遠征軍を軍医や軍曹などの手記を通して追っていく。コサック騎兵の神出鬼没っぷりがすごい。2025/03/23

シャル

7
ナポレオンのロシア遠征とその失敗の原因を、時系列と資料を元にエッセイ風味に書き連ねていく。とにかく問題はそのロシアの広さであり、ロシアの大地そのものなのである。元々低かった士気に加え、焦土作戦や伸びきった戦列に兵站は破綻し、さらには気候も冬の厳しさだけではなく夏も埃と暑さと渇きが襲いかかり、戦う前から兵隊は摩耗していく。そしてたどり着いたモスクワで軍隊は軍隊としての規律を失い、皇帝自身も無駄な滞在で敗北を決定づけてしまう。ロシアでは軍隊と戦うのではなく、大地と戦うのだというのを思い知らされる一冊。2014/07/24

タカバル

1
''飢餓に陥った軍=日本軍''のイメージがあったが、モスクワ遠征時のフランス軍においても飢餓に加え、人体が耐えられぬ寒さにより多大な犠牲を出していた。極寒の地にて、十分な食事がなく、露営を重ねたにも関わらずボロジノでの激戦をはじめ、コサックとの小競り合いを戦い抜いた兵士の苦労ははかりしれない。豊富な資源、広大な国土と厳しい気象を味方につけたロシア軍は強い。歴史をみると局所的に敗北しても最終的には勝利をおさめているケースが多い。2024/01/04

Famicon04

1
トルストイの「戦争と平和」でも描かれた、仏軍ナポレオンのロシア敗走劇を日本語で一番生き生きと読めるのは本書ではないか。作者の両角さんは知らなかったけど、かなり異色の経歴だったようだ。最後の橋の攻防などは、つい沖縄戦における沖縄市民たちの悲劇的な運命を思い出させてしまう。牛島、長勇などの陸軍上層部とナポレオンの無責任的な姿がダブってしまう。いずれにせよ戦争とはなんと無駄な悲惨なものかが誰の目にも明らかに感じられる一冊。2016/01/07

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