内容説明
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太平洋戦争には日本兵として敵と戦い、戦後は現地に残って独立戦争のインドネシア兵となった。彼らはなぜ日本に帰国しなかったのか。残って何をやっていたのか。その数奇な運命を重厚な取材でたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんメモ(S.U.)
5
取材対象となったインドネシア残留元日本兵たちが一人残らず鬼籍に入ってしまった今、再度改訂版として刊行されたという本書。戦後もインドネシアに残り、今度はインドネシアの独立のため戦った日本兵たち。その後の彼らの人生を丁寧に取材したノンフィクションでした。現地で結婚して子どもたちを育てているとか、何の補償もなく貧困と隣り合わせであるとか、9割がイスラム教徒として生活しているとか、皆さん似たような人生を送っているように見えても、やはり一人ひとりに聞いてみるとその記憶や思いはそれぞれで、それぞれが重いと感じました。2025/02/11
だちょう
0
終戦後、インドネシアにいた日本軍は連合国側(というか旧宗主国オランダ)に武装解除させられることなく、そのまま独立勢力への治安維持を命じられたらしい。しかしそんな日本軍兵士の中には、日本軍を離脱して独立側についた人も千人くらいいたらしく、この本はその人たちについての本。よく知らなかったので興味深かった。脅されて独立軍に入った人、独立に手を貸そうと考えた人、原爆も落ちたし日本は終わりだと思ってインドネシアで生きることを決めた人。戦争に翻弄されるとはこういうことなんだなと思った。2024/12/29
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