内容説明
卒業後間もない人から遥か昔に卒業した人まで、同窓会はいくつになっても行われます。
学生時代の思い出は、必ずしも良いものばかりではないかもしれません。
それでも旧友との再会、同窓会は、過去の自分に戻れる貴重な時間です。
本書は「同窓会」にまつわる12編の物語を収録しています。
ライト文芸の世界で活躍する作家12人が紡ぐアンソロジーで、懐かしい気持ちを思い出してみませんか。
【一部あらすじ】
『違う窓から来た男』/杉背よい
事故で高校時代からの記憶を失った幸也。同窓会に出席するのは不安しかなかったが……
『同窓会であった泣ける話』/鳩見すた
高校の同窓会開催を知ったとき、片瀬は真っ先に片想いの相手・橘を想ったのだが……
『仮面同窓会へようこそ』/編乃肌
部活のオンライン同窓会。影の薄い自分は忘れられていると参加を渋る真雪だったが……
『旧姓』/溝口智子
同窓会会場でピアノを弾いているカノン、彼女の母・弥生は私の唯一の友達だった。
『ラパンのお茶会で逢いましょう』/矢凪
高校卒業後それぞれの道で活躍する友人達。平凡な人生を歩む栞のもとに一通の手紙が届く。
ほか7作品収録
『裏切りの同窓会』桔梗楓/『草を結ぶ』遠原嘉乃/『愛沢つばめの秘密』田井ノエル/『おもいでたどり』日野裕太郎/『青い絨毯と赤い絨毯』神野オキナ/『閻魔大王によろしく』朝来みゆか/『思い出の中のガキ大将』国沢裕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
綾@新潮部
29
好きな作家さんの作品が収録されているので買ってみた。12人のアンソロジーで、初読み作家さんがほとんど。お試し気分で読めるのはいいな。疫病によりオンライン同窓会になったり、現在(よりは少し前かな)の状況が描かれている作品もあってリアルだった。過去に関する自分の感情と、同窓生や友達の「実は」な感情が違っていたりして、若い頃ってそうだよねぇと懐かしんだ。『草を結ぶ』の発想はいいな。自分もそうしてほしい……が、友達がいない。2021/11/21
かっぱ
8
同窓会にまつわるエピソードを12編収録した短編。コロナ禍で対面で人と会うことを制限される世の中だからこそ今刊行されたことに意味があるのかなと思ったりする。同窓会をベースにした色んな物語が展開されるけれど、この手のアンソロジーは知らない作家さんを知れたりするから気まぐれに読みたくなることがある。歳を重ねてお互いの生活があることで同級生と気軽に会えなくなってきた自分にとっては「草を結ぶ」が個人的に一番印象に残った2021/08/13
hotate_shiho
1
いろいろな同窓会のお話、凄く面白かったです。2021/07/15