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内容説明
「台湾侵攻」は起こるのか? コロナ後の覇権国とは? 時代を代表する論客ふたりが、不透明な世界の先行きを展望する! コロナ禍という未曽有の大惨事を経て、世界情勢は大きな変化を遂げた。アメリカではバイデン新政権が誕生し、国際協調路線を推し進めている。他方、中国は香港やウイグルの問題を抱えながらも「ワクチン外交」を繰り広げ、世界的に影響力を拡大しようとしつつある。こうした米中の覇権抗争のもとで、今後の世界はどのような動きを見せていくのか。アメリカを覆う「分断」の歴史的背景、中国の積極的な対外進出の裏側にある「焦り」の正体、そしてこれからの日本の展望などについて、時代を代表する論客ふたりが縦横無尽に議論する。
目次
序論――世界史を動かす舞台としての東アジア 姜尚中
第一章 問題提起――二〇一三年以降の自民党政権で日本はどう変わったか
第二章 アメリカについて考える
第三章 中国について考える
第四章 「新冷戦」の時代に世界はどう動くか
第五章 米中の狭間で、日本はどう生きるか
あとがき 内田樹
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
62
図書館新刊棚。姜尚中先生によると、今や近現代史上初めて、 世界史の舞台の中心に東アジアが浮上(傍点、3頁)。8頁地図によると、日本はリムランドらしい。内田樹先生は待場のシリーズ本で存じ上げていた。ラジオでは金八先生武田鉄矢さんがいろいろ本を紹介、内田先生も取り上げられていた。姜先生はそもそも自由と平等は矛盾という(78頁)。だが、社会科学が求めてやまないのは自由と平等のある社会像だ。内田先生によると、福澤諭吉先生『痩我慢の説』できれいな負け方を言いたかったらしい(223頁)。潔さが必要。 2021/12/24
けんとまん1007
57
このお二人は、それぞれの著作・発言も含め、気づかされることが多い。共通するのは、視座の違い、視野の広さだと思っている。今回もそう。取り上げられている国(特に米中)も、それぞれ決して一枚岩ではなく、流動性を多く持っていること。それを踏まえての、両国の動き方ということ。国の大きさは、人口・面積からくる要素も多い。その点で、今までと同じ考え方では、何も感じ取れないのだということ。2022/01/04
さきん
38
安倍長期政権への批判がことごとく的外れな気がしてならない。長期であること自体や太平洋諸国と連携して中国に対峙するという戦略は外交としては評価して良いと思う。問題は一貫性のない政策。どこにも良い顔をしようとするために、矛盾な政策を展開し、肝心の憲法改正までいきつけなかったこと。トランプ支持者が多い要因を内田氏はともかく姜氏は感覚として掴めていないのではないかということも感じる。インテリが持っている豊富な知識と経験を庶民へ還元せず、自らステータスの上昇に使用していることへ、庶民は不満を持っているということを。2021/08/10
Speyside
33
今世紀の二大強国米中と、その狭間で生きざるを得ない日本の来し方行く末についての対談本。未来予測はそこまで説得力は無かった様に思うが、三カ国の歴史的経緯は非常に勉強になった。特にアメリカ人の価値観が自由偏重で、平等については重きが置かれていないという点は目から鱗。連邦派≒コミュニタリアン≒左派 vs 州権派≒リバタリアン≒右派という図式が建国以来あり、トランプが徴兵逃れや税金逃れなどの醜聞にまみれながらあれ程の支持を集めたのも「自分の自由が最優先」のリバタリアン的価値観からすれば当然との指摘にはとても納得。2021/11/22
Tenouji
22
軍事力とAI技術の相関関係は酔眼ですね。自由と平等の均衡は、しばらく崩れたままなんだろうね。2021/08/29
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