内容説明
教育大国スウェーデン発、こどもにもわかる楽しい『サピエンス全史』と話題のベストセラー!
「賢い人」という意味の「ホモ・サピエンス」は、どのようにしてこの世界を作ってきたのだろう?
二本足で立ち上がり、頭がよくなって、作物を育て、文字やお金を発明して、ものを売り買いするようになっただけじゃない。
地球をわがもの顔に使ったり、先住民族を滅亡させたり、ひどいこともしてきた。
人類の長い歴史をふり返ってみれば、未来への道も見えてくる。
オールカラーのイラストで、楽しく学べるはじめての人類史。
いまなぜSDGsが必要なのかが、すんなりわかる。
小学校高学年以上で習う漢字にはルビつきで、朝読にも最適。
『サピエンス全史』を読破できなかったおとなにもおすすめです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
184
こども向けに上手く章立てして、コンパクトなセンテンスが読み易さを加速していますね。認知革命に依る虚構の世界。「物語」と言い換えられていますけど。虚構の世界であれ、ヒトは社会を形成し、そこに沿うて生きなければならないのでね。間違いだらけの(?)歴史に学び、どんな虚構の世界なら受け入れられるか考えて、素晴らしい未来を想像して創造して欲しいね。神様を大義名分にして争いや略奪していた(している?)箇所は、特に海外読者から総スカン喰らわないか大丈夫なのかな?と、要らぬ心配をしました。2021/09/04
☆よいこ
78
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』に触発されて、子供向けに書かれた人類史。イラストが多くていい。たくさんのホモ族の中でホモ・サピエンスだけが生き残った。生き残った人類は次々と他の生き物や人間を殺したり支配したりしている。いいこともあったが、それ以上に殺戮の歴史が長い。まだまた人類は変化の途中である。▽ヨーロッパ酷い。まるで駆け足だ。2021/10/22
keroppi
77
楽しいイラストも多く一見楽しそうだが、書いてあることは、かなりシビアで今を見つめる上でとても大切なこと。賢い人という意味のホモ・サピエンスは、ほんとに賢いんだろうか。作物を育て、文字やお金を発明し、宗教を生み、世界中繋がったが、一方では、侵略や殺戮や差別等酷いこともいっぱいしている。その辺のことをとても分かりやすく書いている。人間は皆同じなんだという意識で、人間の暮らす地球を大切にすることがこどもたちに課せられたこと。過去の間違いを学び、未来に進むことを考えるのにいい本だと思った。#NetGalleyJP2021/06/02
りらこ
31
何よりも読みやすい。 そして『サピエンス全史』のエッセンスがきっちり詰まっていて、理解しやすい。 子どもたちにはこの切り口は斬新で、自分たちと実はそれほど変わらない存在がいにしえにいたことに親近感を持つのではないだろうか。 私としては、狩猟民族が良いか、農耕民族が良いか、読後ずっと考えている。どちらも今の自分の生き方と異なるから、本来ならどうだったのだろうか?など。この本によってタネを蒔かれた思いだ。2021/08/11
りょうみや
20
小学生の息子用に借りてみたけど難しそうだったので自分が読んだ。おそらく中学生以上向きではないか。サピエンス全史をだいぶ噛み砕いてイラスト豊富にした内容。これを機にオリジナルを見直してみたが話の流れもほぼ同じだった。個人的に良い復習になった。息子には数年後に改めて勧めてみたい。2022/06/26




