内容説明
迫る衆院総選挙。行き詰まる自公政権の受け皿はあるのか。保守論客の中島岳志氏が、コロナ対策や多摩川の防災、下北沢再開発等の区政10年で手腕を振るう保坂展人・東京都世田谷区長と、理論と実践の「リベラル保守政権」待望論を縦横に語り合う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
11
世田谷区長の保坂氏と東工大教授の中島氏の対談本です。【今の野党は「NO」というだけ。NOで政治は変えられない】という話から、「せたがやYES!」の保坂氏の世田谷区政10年間を振り返る内容。中島氏は保坂氏をベタ褒めしています(笑)確かに保坂氏の1年で5%だけ改革する漸進的改革は現実的ですし、バランス感覚が素晴らしい政治家だと思います。ところで、保坂氏は超有名憲法判例の麹町中学校内申書事件の原告なんですね!知らなかった。2023/01/15
anken99
6
世田谷区長・保坂展人氏の対談本。世田谷区で生活する一人として、保坂区長について知っておくべきか、手に取った次第。区長になって以降の話、特に反対派と賛成派が真っ二つに割れてモメていた下北沢再開発の件は、この人だからこそまとまったと思う。そして2019年の多摩川洪水。私の自宅マンションも浸水被害を受けたが、あのときの区長の冷静な情報発信対応を思い出し、必要以上の心配をすることもなく、私自身も冷静に対応できたことを思い出した。保育園の待機児童問題への対応も、私自身が当事者だっただけに助かったという思いがある。2024/01/17
入道雲
6
本書から分かる保坂さんの特徴は、言うだけで無く実行する姿勢が、何より求められている、ということかと。政治家で無くとも、社会の色々な立場の人達にとって重要な発想の転換のヒントがある。書の最後に、政権交代より政権運営の質の転換が必要とあるが、昨日誕生した岸田総裁と党四役に関する自民党の動きは何らか新しい転換の光が見えない派閥争いに終始。話を戻すが、保坂さんの行動力や成果は、まず必要なことは何か?それに対して、出来る事は何か?実行しながらフィードバックして軌道修正していく柔軟さ。そう言ったことが伝わってきた。2021/09/30
りんりん
4
保坂展人区長は、愚直かつ優秀な首長であり、こんな人が立憲民主党にいたらもっと野党も輝くのに、と思わざるを得なかった。 区民との対話を重視する姿勢が、結果的にさまざまな問題解決に繋ながったことは、とても興味深く、これからの行政のあり方を見た思いだった。2021/07/22
よみよし
2
与党がだめな以上に野党がだめで政治にはなんの期待もできなくなって久しいけど、それでもこんなだったらいいんじゃないだろうかって本。地方行政も市民との対話がやっぱり大事なんだなって思った。
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