ブルーバックス<br> はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス

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ブルーバックス
はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス

  • 著者名:田口善弘【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2021/07発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065239605

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内容説明

飛躍的な進歩を遂げている機械学習を、難解な数式・プログラミングなしで解説する画期的入門書!
中学数学の知識だけでAIのエッセンスがわかる。

近年、著しい進歩を続ける機械学習。センター入試の英語の試験では機械学習を使うことで、200満点中185点をとることに成功し、将棋や囲碁ではもはや人間が太刀打ちできないレベルの能力を獲得。画像処理にいたっては、フェイク画像はもちろんのこと、オリジナルのキャラクターを造形できるところまで到達している。今後のビジネスや研究を続けていくうえでもはや無視できない存在になりつつある「機械学習」だが、言葉ばかりが先走りして、その本質を理解している人はごくわずかだ。「機械学習」とはいかなるものか、なぜ、近年飛躍的な進歩を遂げることができたのか。機械学習の専門家であり、科学出版賞を受賞した書き手として知られる田口善弘氏が、難解な数式やプログラミングをいっさい使うことなく、機械学習の本質を丁寧に解説する。

本書が取り扱う機械学習の手法
・k近傍法
・主成分分析
・多次元尺度構成法
・線形回帰
・線形判別
・ロジスティック回帰
・マルコフ過程
・決定木
・ベイジアンネットワーク
・カーネルトリック
・ニューラルネットワーク
・深層学習(ディープラーニング)
・CNN
・モンテカルロツリーサーチ
・GAN
・BERT
・量子暗号
・量子アニーリング

目次

はじめに
第 1 章 埋め込む
連想ゲーム
隣は何をする人ぞ─k近傍法
位置と距離
影絵で考える─主成分分析
近いか遠いか、それが問題だ─多次元尺度構成法
第 2 章 足し上げる
足し算が命─線形回帰
K近傍法と線形回帰
交差検定と過学習
世界を二分する─線形判別
未来は過去で決まっている─自己回帰モデル
第 3 章 かけ合わせる
ドレイクの方程式
「かけ合わせる」を「足し合わせる」で表現する
ロジスティック回帰
隠れた変数としての合格確率
未来は過去で決まっている ─マルコフ過程
第4章 枝分かれする
運命の分かれ道─決定木
仮想的なサマー─気まぐれな場合
決定木の学習
未来は過去で決まっている ─ベイジアンネットワーク
第5章 次元をあげる
見えない次元を見る─カーネルトリック
見えない変数の実在性─伏線とどんでん返し
見えない次元は推定できるか? ─視覚心理学
場所の推定から距離の推定へ─距離の概念の拡張
第6章 正しいって何?
「現実」の「正解」がどれだけ正しく「予測」できるか?
「予測」はどれだけ正確か?
当たりの割合
AUC
第7章 深層学習
パーセプトロン─深くない深層学習
ニューラルネットワーク─パーセプトロンを重ねて
深層学習─遅れてきた奇跡のツール
CNN ─画像処理のためのアーキテクチャー
BERT ─すべては自然言語処理のために
モンテカルロツリー─ゲームを変えた革命手法
GAN ─学習から創造へ
深層学習はなぜ高性能なのか?
第8章 量子計算機
量子暗号─盗聴不可能な究極の暗号
量子計算で計算する─長い計算を一瞬で
量子計算は機械学習なのか? ─量子アニーリング
データ駆動型知能の時代へ
おわり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

42
第一章「埋め込む」から難しいと思ったが、ここを耐え「足し上げる」「かけ合わせる」に至れば統計の基本を復習する感覚。確かに、それを機械がやっている、ということだよね。第六章「正しいって何?」まで は理解可能。第七章「深層学習」が本番なんだろうが、これは結局、よく分からないが上手くできました、ということでいいんだろうか? 確かにそういうものは実に多い訳だが。全編通し、映画や小説を機械学習の具体的な例として使っていることが多く、基本が文系的な自分には馴染みやすかった。BERTをもう少し知りたいと思った。2023/01/14

塩崎ツトム

15
数式もろもろを使わないで分かりやすくがコンセプトだけど、ちょっと自分にはまどろっこしくて、かえってよくわからなくなってしまった。ぼくが本書の対象読者とずれているせいなので本に罪はない。「深層学習」のところの、急にこいつが大流行りしてブレイクスルーしちゃったところの一研究者としての戸惑いの部分は面白く読ませてもらいました。2023/11/20

やす

7
機械学習の考え方を数式をなるべく使わずに様々なたとえを用いて伝えようとする著者の涙ぐましい努力がひしひしと伝わってきた。ここまで数式を使わない本は読んだことがないので、機械学習の概説本が溢れている現状において貴重な一冊であるとは思う。しかし、数式を使わない分説明が回りくどいため、理系の人には全くおすすめできない。2021/09/30

Visor

4
わかりやすいようで、やはり、数学の概念は手を動かさないとわからない。2、3回読むともっと理解が進むのかも2022/01/26

3
「中学数学で分かる」と副題にあるように、数学が登場しない機械学習入門。著者は生物情報学の研究者である。Bonanzaやカーネルトリック(高次元空間への埋込み)、ネオコグニトロン、モンテカルロ木探索(強化学習)やWaifuLabs、量子暗号・量子アニーリング(第8章)は興味深かった。著者によれば、深層学習は機械学習とはもはや別物の段階に達しているらしい。しかし、数学記号を用いないためにかえって説明が分かりにくくなっている。けだし数学が必要にも拘わらず数学記号を用いない書籍は、エッセイ風になりがちなのだろう。2024/01/23

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