内容説明
アメリカの超人気アニメ『ザ・シンプソンズ』は、ハーバード大学の数学者たちがシナリオを書き、超難解な「数学トリビア」がちりばめられていたこと、ご存じですか? 番組の熱狂的ファンである著者が、シンプソンズ一家が繰り広げるドタバタ風刺アニメに隠された数学の魅力とサブカル的ディテールを語り尽くす。アメリカの知性あふれる笑いと毒の粋を発掘する異色の科学ノンフィクション。(解説・竹内薫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
109
ザ・シンプソンズ。あの黄色のアメリカのアニメを思い浮かべることができる人も多いだろう。だがザ・シンプソンズをきいて数学のことを頭に浮かべることは難しい。だが数多くの数学が隠されている。この本はザ・シンプソンズに出てくる数学について面白くかいたものになっている。内容を完全に理解することはかなり難しい。だが雰囲気だけで楽しめるものが多い。私が印象に残っているのはある数式についてである。それは電卓で計算すると間違っているにも関わらず答えが出てくるものがある。難しいが数学の面白みを感じることができるものである!2021/10/29
Shun
36
アニメ「ザ・シンプソンズ」を知っているだろうか?私の場合はあの特徴的なデザインを見たことがある程度で、現代の美麗なアニメーションが多く存在する中では尚更興味をひかれない対象だったろう。本書を読むまでは。著者は「フェルマーの最終定理」のサイモン・シン。数学ひいては科学の魅力を一般読者へ分かり易く伝えることに定評のある著者が何故シンプソンズなのか、それは勿論数学ネタの宝庫であり、クリエイターはナードやギークの集まりであるからだ。あの単調そうに見えたアニメがこんなに知的でユーモアに溢れていたとは、本書の凄さよ。2021/08/10
かんやん
31
人気アニメ『ザ・シンプソンズ』(と『フォーチュラマ』)の脚本家チームにはハーバード出の数学オタクが何人も入っていて、数学ネタが散りばめられている。本書はとてもユーモラスなその解説。π、フェルマーの最終定理、フラクタル、無限、素数、確率・統計、オイラーの式……etc。シナリオを書いていて、新しい定理を生み出すなんて凄すぎます(フォーチュラマの定理)。絶対に自力では理解できない(自信あり)ギャグの数々も、サイモン・シンの解説があれば腹を抱える。でも、頭が抜群に良い人たちの自己満足的なギャグとも言えるかな?2022/09/11
Katsuto Yoshinaga
23
高校生まで、かなり数学はできる方だったが、理科に興味を持てなかったので理系には進まず、数学も数Ⅰどまりである。というわけで微積分の話となるとついていくのに苦労するが、そこは数字を見ると素数かどうか考えたり、くだらない確率を計ってみたりしがちな性分の私にとって、本書はなかなか知的な興奮に満ちていた。日本の教育レベルが高いと喧伝されているが、本書を読むと、欧米印と比して日本の数学的ファンダメンタルは低いと感じる。アニメのシンプソンズは観たことはないが、欧米印のエンタメの凄さはこんなところにもあるかしら。2021/09/27
ガットウ
21
★★★3.7点。雑学的楽しさはありましたが、フェルマーや宇宙創成の様なドラマチックさがないのがチョッと残念。2021/09/09
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