新潮文庫<br> 姫君を喰う話―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)

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紙書籍版価格 ¥737
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新潮文庫
姫君を喰う話―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)

  • 著者名:宇能鴻一郎【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2021/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101030517

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内容説明

煙と客が充満するモツ焼き屋で、隣席の男が語り出した話とは……戦慄の表題作。巨鯨と人間の命のやりとりを神話にまで高めた芥川賞受賞作「鯨神」、すらりとした小麦色の脚が意外な結末を呼ぶ「花魁小桜の足」、村に現れた女祈祷師の異様な事件「西洋祈りの女」、倒錯の哀しみが詩情を湛える「ズロース挽歌」、石汁地蔵の奇怪なる物語「リソペディオンの呪い」。圧巻の迫力に満ちた六編。(解説・篠田節子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

びわこっこ

69
題名にある「姫君を喰う話」が『伊勢物語』芥川にヒントを得て書いたのかと思ったが、書き出しが性と食の悪趣味な話が続き、生理的に嫌悪していた。語り手が虚無僧に変わってから、急に雰囲気が変わる。物語文学の世界へと導かれた。ここ何冊か、生理的嫌悪感を催す小説に辟易していたが、宇能鴻一郎の描く性描写は違った。純文学から官能小説で有名になった時、ポルノ作家と呼ばれたが、この作品は移行期の10年間に書かれたものから、編集者が秀逸なものを選んだだけあって、性描写でさえも文学的で詩的であった。この本で再評価されるといいな!2021/07/30

空猫

43
芥川賞受賞作を含む短編の再編。まだご存命で(失礼)新作の構想を練っているそうで。鯨漁師が多数の親族を殺された恨みを晴らす『鯨神』は主人公他、皆が矜持の為に生きる様がとても力強い。他の『姫君を喰う話』『花魁小桜の足』『西洋祈りの女』『リソペディオンの呪い』は伝記や口承は勿論だろうが実体験を元にしたかの様な生々しさがあり加えてその濃厚な文章と、やはりド変態的なエロさに圧倒された。中でも『ズロース挽歌』の偏執ぶりったらない。→ 2021/08/15

メタボン

37
☆☆☆☆☆ 軟弱な作品ばかり出している最近の新潮文庫だったが、これはスマッシュヒット。こういう埋もれている凄い作品をどんどん出してほしい。ホルモンから平安の姫宮の物語の世界へ飛翔する「姫君を喰う話」、圧倒的な文章の力で鯨漁を神話的に描く芥川賞受賞作「鯨神」、官能的に踏絵を題材とした「花魁小桜の足」、未亡人祈祷師の悲劇「西洋祈りの女」、フェティシズムの権化「ズロース挽歌」、石児とストリップ小屋という題材が独特な「リソペディオンの呪い」。宇能鴻一郎は単なるエロ作家としか捉えていなかったので、この本はたまげた。2021/09/09

ふるい

14
めちゃくちゃ良かった。特に表題作と「西洋祈りの女」と「リソペディオンの呪い」が好み。「西洋祈りの女」の、じりじりと焼けつく八月の暑さのなか、噂が一瞬で広まるような狭い集落の人々の閉塞感と苛立ちが高まり、ある種の催眠状態になった人々の暴力感情が女祈祷師に襲いかかる様は、おぞましくも圧巻。作中に出てくる川(三重県、奈良県、和歌山県がちょうど接する所らしい)では鰻じゃんじゃん捕れてたけど、今はどうなんでしょう。2021/08/23

こばゆみ

10
どの話も興味深かったけれど、「ズロース挽歌」の印象が強すぎて強すぎて…💦💦前半のお話は「描写が綺麗だな〜」とか感覚的な良さだったのが、「ズロース挽歌」はとにかく表現が直接的で、作風の幅の広さに戸惑った(^_^;)。いやーずっと忘れないだろうな、「ズロース挽歌」の衝撃…2021/08/30

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