山と溪谷社<br> 海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること~

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紙書籍版価格 ¥1,870
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山と溪谷社
海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること~

  • 著者名:田島木綿子
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 山と溪谷社(2021/07発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635062954

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内容説明

電話1本で海岸へ出動、クジラを載せた車がパンク、帰りの温泉施設で異臭騒ぎーー。
日本一クジラを解剖してきた研究者が、七転八倒の毎日とともに海の哺乳類の生態を紹介する科学エッセイ。

「田島さん、クジラが打ち上がったよ」電話1本で海岸へ出動!
解剖は体力&スピード勝負、クジラを載せたクレーン車がパンク、
帰りの温泉施設で異臭騒ぎ、巨大な骨格標本ができるまで――。

海の哺乳類の知られざる生態に迫るなか、人間が海洋環境に与える影響も見えてきた。
日本一クジラを解剖してきた研究者が、七転八倒の毎日とともに綴る科学エッセイ。


彼らはなぜ、生きる場所として再び海を選んだのだろう。
海での暮らしに適応するために、どんなふうに進化していったのだろう。
そして、なぜ海岸に打ち上がるのだろう。
それが知りたくて、一つ一つの死体から聞こえる声に日々耳を澄ます。
(はじめに より)


<内容>
1章 海獣学者の汗まみれな毎日
山積みのオットセイとの出会い/「鯨骨スープ」の臭いにまみれる/
海の哺乳類は体重がハンパじゃない/ストランディングは突然に

2章 砂浜に打ち上がる無数のクジラたち
シロナガスクジラとの遭遇/赤ちゃんクジラの胃からプラスチック/
シャネルNo.5はマッコウクジラのニオイ/クジラは爆発する

3章 ストランディングの謎を追う
なぜクジラは海岸に打ち上がるのか/調査には一流の道具を使うべし/
外貌(見た目)調査で死因を探る/内臓の調査は“超ガテン”作業

4章 かつてイルカには手も足もあった
手はヒレに、足は無くなる/超音波で周囲の情報をキャッチする/
イルカやクジラの内臓は丸っこい/小さな殺し屋クジラ「ユメゴンドウ」

5章 アザラシの睾丸は体内にしまわれている
水族館のショーはアシカ科の独壇場/水中生活により適応したアザラシ科/
野生アシカの群れはすさまじく臭う

6章 ジュゴン、マナティは生粋のベジタリアン
「人魚伝説」に意義あり!/ラクに水中を浮き沈みできる秘密/
ステラーカイギュウはなぜ絶滅したか

7章 死体から聞こえるメッセージ
死因につながる一筋の道を全力で探す/海洋プラスチックが見つかるとき/
環境汚染物質「POPs」の脅威/人と野生動物が共存できる道とは

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

80
タイトル通り、ストランディング、つまり陸に打ち上げられたクジラ等、海獣の解剖調査や標本化作業を行う研究者による本。海獣愛に溢れ、エピソードも面白いが、個人的にはいまいち楽しめず。読み始めるまで気付かなかったが、この本に興味を持ったのは怖いもの見たさだったのだと思う。もっと怖気立つような、グロい話を期待してしまっていた。で、中身は結構明るく、肩透かしを食らった気分なのである。しかし海獣、さらに仕事自体を解剖してくれているので、興味ある人には良さそう。標本作り話は知らないことばかりで、デジタル標本とか驚き。2021/09/18

佐島楓

72
岸辺にクジラなどの海獣が打ちあがるたび、飛んで行って解剖する海獣学者の肩の凝らない記録。イラストや写真をふんだんに使い、面白い読み物として普及してほしいという思いが感じられた。なんとなく水族館やテレビの自然番組で見てわかった気になっていたイルカやオットセイなどの生態も、まだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁ。主に肉体的に過酷な解剖作業の様子も紹介され、興味を持つひとや専攻する研究者が増えて欲しいとも感じた。2021/08/10

ようはん

15
タイトル通り著者はクジラやイルカ、オットセイ等の海洋哺乳類の研究者で砂浜に打ち上げられたクジラの調査や骨格標本作成等の活動や海洋哺乳類の知られざる生態等が主に紹介されている。クジラが砂浜に打ち上げられる事をストランディングというのを初めて知るが、その情報を得てあちこち奔走し女性ながら自らクジラの解体をして調査したりと身体を張った著者の研究生活は驚くというか凄いというか。クジラ等の生態に関しても結構面白い話は多かった。2021/08/29

しろくま

13
自分がクジラなどの海獣にとても興味があるので、著者の本が読めてよかった。女性が大きい生き物に魅力を感じるのも、私だけではなく、海獣研究者も女性が多いとのこと。解剖の現在、方法などもよくわかりました。茨城、千葉沖は、ストランディングが多いのですね。シロナガスクジラ、見てみたいなぁ。こんな世界があったのを学生時代に知りたかった。2021/08/17

こぺたろう

9
1時間半くらいで一気に読了。鯨類をはじめとするストランディングへの対応は私も何度か経験したことがありますが、処分にあたっての対応は結構大変でした。夏場は臭いもキツイし。。とは言うものの、私の経験とは比較にならないほど著者のエピソードは物凄い。博物館の存在意義は、こうした方々の活動があってこそだと思います。とても面白く読めました。2021/07/24

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