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内容説明
現代人はテレビの情報により思考し、行動するようになった。だからこそ、テレビの危うさも指摘されてきた。視聴率主義、やらせ、偏向報道などである。いまや、情報を鵜呑みにするだけではない、賢い視聴者が求められている。80年代以降、盛んと呼びかけられてきた「メディア・リテラシー」という視点である。本書は、その「メディア・リテラシー」の概念をベースに、テレビの歴史、CM、ドキュメンタリーの作られ方、映像の仕掛けなどをわかりやすく解説する。さらに、制作現場を深く知る著者は、作り手からテレビの構造を解剖。学生たちに「ドキュメント『町』~渋谷篇~」の番組づくりという体験的ワークショップの事例を紹介。企画・構成・取材・撮影・演出がどのようになされているかが見えてくる。その本質を知れば、テレビの見方がガラリと変わる。教育の場で、さらにマスコミ志望の学生に最適のメディア・リテラシー入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Keikoh
1
制作費は、番組の長さや時間帯、放送局によって異なるが、ゴールデンタイムであれば、ドラマ以外の1時間番組で2000万円から3000万円。ドラマだと3000万円から4000万円はかかる。たとえば、バラエティも、一本平均2500万円だとして、企業はその4倍の1億円を出している。レギュラー番組として毎週放送すれば、1年で50本。つまり50億円を投下することになる。 テレビ広告費は年間約2兆円だから、全国4700万世帯で割れば約4万円。間接的とはいえ、年額4万円を負担しているのが視聴者なのである。2024/11/28
guiguang
0
テレビっておもしろい!2009/12/02
るし
0
テレビ番組の制作費や視聴率のことなどがたいへんわかりやすい。仕事で読了2008/10/07
depo
0
偏向報道の多さを思うと、テレビ・リテラシー、メディア・リテラシーの必要性を感じる。ただ、メディア自身はリテラシーの重要性を報じることはない。2019/12/12