内容説明
〈あらすじ〉
他校の女子生徒の顔面を殴り、その報復で病院送りにされた……などという嘘っぱちの噂のせいで、山上篤史はクラスで孤立していた。
そんな彼には、ちょっとした特殊能力がある。それは、超能力者の匂いを嗅ぎ分けることができる、というもの。その能力によって、彼はひょんなことから、『妖精』と呼ばれている学校で一、二を争う美少女・白澤友里がテレパシー能力者であることを知る。
友里がテレパシーを使えることを知っているのは、篤史のみ。秘密の共有──そんな状況ゆえ、何故か友里は篤史にしばしばテレパシーを送るようになってきた──。
『篤史さーんっ、ここの問題の答え教えてくださーい』
『…カンニングをするな!』
『篤史さーんっ、暇なので対戦ゲームしましょう!!』
『…勉強中だろろうが!』
『あ、篤史さーんっ!! 陽キャどもが遊びに行こうとか誘ってくるので、至急救援を要請しまーすっ!!』
『…何でそこまで必死に嫌がるんだよ!』
無口かつミステリアスな印象の友里だが、その正体は、生粋の人見知り。根っからの陰キャであり、周りから何かと誘われたりするのが大の苦手という『残念妖精』であった。そんな彼女に助けを求められては、断れずに何だかんだで手を貸してしまう篤史。
これはそんな二人が送る、青春テレパシーラブコメ……のようなものである。
〈著者からの一言〉
こんにちは、もしくは初めまして。新嶋です。
この度、「妖精美少女が脳内で助けを求めてくるんだが?」が発売されることになりました。
人生で二度目の書籍発売。まさに感謝感激です。これも全て、読者の皆様のおかげです。
今回は現代を舞台としたちょっと変わったラブコメを書かせてもらいました。読者や周りの人からは「え?どこがラブコメ?ただのコメディじゃね?」などと言われますが、これはれっきとしたラブコメです。少なくとも、作者の中ではそうなってます!
内容はWeb版に加筆した形となっていますので、既に知っている方も楽しんでもらえる形になっています。
イラストに関しては、七灯ツバキさんに担当していただくことになりました。
とても素敵なイラストなので、是非皆さまにも早く見てほしいです。
今後とも、何卒よろしくお願いします!
目次
一章 妖精、助けを求める
二章 妖精、部活動をする
三章 妖精、我慢の限界を迎える
四章 妖精、そろそろ本気を出す
書籍化特典SS
勝負で勝つために時には拘りを捨てることも必要である