内容説明
昔ながらの温泉街・極楽温泉町は、人口減と少子高齢化の問題に直面していた。町で唯一の高校であり、一二〇年の歴史と伝統を誇る極楽高校にも廃校の危機が。町長秘書の香山和樹は、そんな町の再興と現町長の選挙再選を懸けて「世界の大都市に負けないマラソン大会」の開催を画策。一方、和樹の弟で極楽高校陸上部員の香山芳樹は、この大会で走るため、幼馴染の二人と「チームF」を結成する──。老いも若きも熱くなる、町おこし青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
125
マラソン大会で町おこしをする話!うーん、面白いと言えば面白いけど、悩む…。くだけてるというか、コメディ調というか、個人的には初めて見る文章の構成でして、読んでる最中、作者が出しゃばりすぎだろとツッコミながら読みました。(苦笑)マラソン大会のレースシーンもちょっとだけ…。マラソン大会⁉、町おこし⁉、政治⁉どれがメインなのかあやふやな感じでしたね。ラストの数ページだけは真面目な小説でしたが、その前の過程は作者が遊び心を抱いて楽しそうに書いてるように感じました。2017/08/21
はるき
35
力が抜けていくぜ。 あさのさんの変化球にビックリです。コメディーだなぁ。2017/08/08
鍵ちゃん
18
昔ながらの温泉街・極楽温泉町は、人口減と少子高齢化の問題に直面していた。町で唯一の高校にも廃校の危機が。町長秘書の香山和樹は、そんな町の再興と現町長の再選をかけてマラソン大会の開催を画策。一方、和樹の弟で高校陸上部の芳樹は、この大会で走るため、幼なじみ2人と「チームF亅を結成する。吉本新喜劇見ているようで人情あり笑いあり、この作家さんはいろんな小説が書ける人だなと関心しました。最後の結末がはっきり書かれていないのは、読者の想像に任せた感じで後に印象を残そうとするところが憎い。2021/08/26
鈴木拓
16
過剰なまでのコメディという感じだが、大好きなマラソンの話題ということで楽しく読ませていただいた。地域の活性化を目的としたマラソン大会は少なくない。そうした大会に参加すると、多きのボランティアの方々が一生懸命に大会を支えていることがわかり、本当にありがたいことだなと思う。走ることは独りでできるが、マラソン大会は多くの人の協力があってはじめて成功する。その裏には一人一人の思いが詰まったドラマがある。2023/05/23
鈴木 千春
5
あさのあつこ氏の作品は何冊か読んでいる。 青春ランナー物で純に爽やかな作品と思い手にした。 (@_@;) P26でgive up! 高校生の会話。 このやり取り、必要かぁ〜 この調子を延々読む忍耐力は無い! 物語の世界を堪能するために読書するのだから〜 さぁ次読もう!2023/06/11