内容説明
困難の今こそ、「救い」の物語を。
サプライズと人間ドラマが溢れる6編のミステリ
『教場』『傍聞き』の大人気作家の真骨頂!
小学六年生の祥と放火容疑をかけられた知的障害のある信。二人の少年の友情を綴る表題作はじめ、困難に直面した様々な境遇の人々を描く六編。彼らの不自然な行動に隠された「想い」とは? 意外な真相と心に染みる人間模様。短編の名手が贈る、ほろ苦くも優しく温かなミステリ集。〈『救済 SAVE』を改題〉
【読み始めたら止まらない6編の極上ドラマ】
震災失業した男性が再雇用先で奇妙な仕事を任される「三色の貌」
不始末を起こした元ヤクザの命をヒットマンが狙う「最期の晩餐」
元警察官が犯行現場で綿密な証拠隠滅を図る「ガラスの向こう側」
介護福祉士が認知症患者たちを笑顔にしようと奮闘する「空目虫」
空き巣狙いが4年ぶりに同じ家への侵入を試みる「焦げた食パン」
放火容疑のかかった友人に小6男子が迫る「夏の終わりの時間割」
目次
三色の貌
最期の晩餐
ガラスの向こう側
空目虫
焦げた食パン
夏の終わりの時間割
解説 大矢博子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ikutan
67
長岡さんらしく緻密に練られたキレのいい短編が六つ。特に印象に残ったのは後半の二作品。空き巣を生業にしている男が主人公の『焦げた食パン』は、細かな空き巣の手口が語られた前半から引き込まれ、後半の再犯時の違和感の正体になるほどと。何より、その真相に胸が痛み、男の罪の重さを突き付けられた。表題作の『夏の終わりの時間割』では、小学六年生の祥と知的障害のある信の友情が描かれる。放火容疑をかけられた信がとった必死の行動に震えたし、意外な真相にも驚かされた。2024/09/15
ベイマックス
44
6つの短編集。視点(語り手)を変えて推理してみたら面白い。2022/01/04
ニカ
42
短編だけど、ミステリ要素もしっかりとしていてどの話しも良かった。「三色の貌」「ガラスの向こう側」が好き。2022/10/17
katsubek
42
ミステリー短編集とショートショートの中間ぐらいのイメージ。もう少し、尺を長くした方が面白いのではないかと思う話が多いようだ。また、話の方向性が様々で、まとまりが見えにくいという嫌いはある。が、一つ一つのお話は、それなりに魅力はある。2022/07/04
坂城 弥生
42
ほろ苦い後味の短編集。2021/12/08
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