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内容説明
近年、日本のバドミントン代表は男女ともに国際大会で目覚ましい結果を残している。2021年の東京五輪でも活躍が期待されるなか、なぜ日本は安定してメダルを獲得するまでの強さを誇るようになったのか。2012年ロンドン五輪女子ダブルス銀メダリスト、垣岩令佳との「フジカキペア」で知られる著者が、日本バドミントンの歴史と自身の軌跡を振り返りながら、その強さの秘密について語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
88
オリンピックのバドミントン競技は1992年バルセロナ大会から正式種目になった。著者はフジガキペアとして2012年ロンドン五輪で銀メダルに輝き正式種目として日本初のメダリストとなった。2016年リオ五輪でタカマツペアが金メダルを獲り、パリ五輪シダマツペアまでトップを狙う位置にいる。本書は東京五輪の直前に出版されたが、なぜ日本がバドミントンの世界の強豪国になったかの軌跡を記している。韓国からコーチを呼び、国内の熾烈な競争でレベルを上げ、誰が出てもメダル争いができるようになった。メンタルの要素が強いスポーツ。2024/08/05
活字の旅遊人
37
ロンドン大会銀のフジカキペア、藤井瑞希さんの著作。2020年夏に出版予定が、2021年に。売るにはやはり、そうせざるを得ないか。藤井さん自身のバドミントン競技史を振り返りながら、日本が強くなっていった過程をまとめる構成だ。中高生で全日本レベルの人は、やはり違うなあ。それでも社会人の壁があったり。で、読了日に男子シングルスの桃田選手予選敗退かあ。第5章でメンタルのスポーツと銘打つが、これもう納得するしかないじゃんかー。実は中高バドミントン部で公式戦無勝という輝かしい記録保持者のワタクシでした。2021/07/29
kitten
10
図書館本。ロンドン銀メダル、藤井さんのバドミントンの本。タイトル詐欺の疑いあり。日本のバドミントンはなぜ強い?って、そんなん朴コーチが来たからに決まってる。この本は、むしろ藤井さんのアスリートとしての道のりや考えていたことを書きおこしたもので、これはこれで非常に面白い。東京オリンピックへの不安点が書かれてたけど、現実のものになってしまったのが残念。やっぱり、地元開催のプレッシャーは半端ないのか。メダル5個くらい取れるかなと思ってたのに。もし、それくらいのメダルラッシュがあればこの本もっと売れただろうな。2021/09/28
パラオ・スパニッシュフライ
10
藤井さんのこと、バドミントン競技のことが良くわかる一冊。 やっぱり朴コーチが来たのが大きい。練習環境を変えて今まで以上にキツい練習をするなら誰でもできる。でも朴コーチはどんな時でも選手一人一人に前向きな声をかけて選手を大事に育てているのがよくわかった。残念ながら東京オリンピックではメダル1個だけしか獲れなかった。ずっと応援してきた者からしたら悔しいオブ悔しい。日本のバドミントンはこんなもんじゃない。また3年待たなければいけないけど、次こそは東京を超えるメダル数とリオを超える感動を見届けます。2021/08/09
乱読家 護る会支持!
5
バドミントンのトップの選手の戦いは、技術面、フィジカル以上に、「メンタル面での駆け引き」が勝負を決めるようです。その為の洞察力、観察力を鍛える。そして、相手に迷いを与える。 どんなに速いスマッシュでも準備が出来ていれば大概は打ち返せるので、相手の予想外のショットすることが大事になる。 目の動き、声のかけ方、声の出し方も相手を惑わす罠になる。 そして、分析力。相手のクセを見抜く。 相手選手との距離がより近い卓球は、よりメンタルなスポーツで、道具を使った格闘機である剣道やフェンシングに近いのかもしれませんね。2021/12/04