内容説明
突然、魔道具師ギルドをクビにされてしまった少女ノエル。ノエルにとって、魔法を使える町で唯一の職場だったのに……失望するノエルだったが、学院でライバルだった魔法使いルークが現れ、彼女を王宮魔術師へと誘う。記録破りで昇格したルークが、ノエルを相棒に指名したのだ。私が、全ての魔術師の憬れである王宮魔術師に!? だが、王宮にも彼女の力を信じない頭の固いご老人がいて……それでもノエルは、才能と努力、仲間との絆、「魔法が好き!」という思いで全てを乗り越えてゆく! 平民出身で魔法大好きなノエルと、大貴族の次期当主のルーク。二人の若き天才が、王国に旋風を巻き起こす! 最高に気持ち良い異世界ファンタジー。どうぞお楽しみください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T
9
魔法が大好きな少女、ノエル。町内で唯一魔法が使える魔道具師ギルドをクビにされてしまい、失望していた。しかし、魔術学院でライバルだった少年・ルークの誘いで王宮魔術師として働くことに。平民の少女と貴族の少年。二人が旋風巻き起こす異世界ファンタジー。超絶ブラックな職場で働いていたからこそのノエルの凄さであったり、彼女の頑張りが新たな職場でしっかりと認められ、報われる様子に心温まりました。また、ノエルとルークの間にある信頼感も良かったです。今後、どういった物語になるのか、続きが楽しみです。2021/07/10
シャトーブリアン
8
★★★★★ ブラックギルドに解雇されたノエルは正にどん底。そんな時に学友であるルークから王宮魔術師にスカウトされる。今までの努力がやっと報われる展開は王道であるがめっちゃ面白い! 天性の才能や転生等のチートではなく、しっかり積み上げた努力によっての強さなので嫌味がなく誰からも好かれるキャラ・・・ちょっとアホだけど・・・アホだけど・・・ 書影からは一切感じられない・・・かなりの戦闘狂!誰かを守る為ならなりふり構わず突っ込む!!それを支えるルークとの関係性も実に良い!! 2023/12/04
ささきち
6
転生とかチートではなく努力し続けた結果の最強は珍しいよね?魔道具師ギルドの無能トップさんが自分が入学できなかった場所に主人公のノエルが合格して卒業したってのを認められずメンタルをボコボコにするのだがそもそも国が女にまともな仕事を任せないという風潮があるのも原因の一つでは?と思うのだがそっちの方は深掘りされないのがちょいと気になりましたね。読めば読むほど最初のブラック職場に居続ける理由が正直わからん。色々と理由はあったし苦手な分野を克服したいとかあったし耐え続けた結果ありえないほど強くはなりましたけれど2023/04/15
サキイカスルメ
6
おもしろかったー!ブラック魔道具師ギルドを首になったノエルが、学院時代のライバルだった友人ルークに相棒になってほしいと言われ始まるお話。主人公ノエルの頑張り屋さんでちょっとアホっぽいところが、凄くかわいかったです。ノエルだもんね、でその異常な能力も残念さも鈍感さも納得という。相棒ルークは、ノエルへの片想いが重い(笑)ルーク視点はモノローグから重い。大好物です、ええ。理想の上司コンビも素敵でした。イラストが、カラーもモノクロも綺麗ですばらしかったです。2021/07/07
菊地
3
組織に能力を認められずに追放されるという導入はありがちなものだけど、次の職場で能力と努力が認められて正当で高い評価されていく展開はやはりベタなりに心が躍る。そして主人公がただチートするだけじゃなくて、ちゃんと親友兼ライバルや能力の高い上司等がいて、主人公の引き立て役で終わっていないところが実に良い。親友兼ライバルはラブコメ的にも頑張っていて出来る男だ。 今巻のハイライトは「ヒーローの背中」のイラストが描かれたシーン。まさに絵・展開・口上全てがまさに「ヒーロー」としか言えないもので本当に素晴らしかったです。2022/01/11