幾何学の偉大なものがたり

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幾何学の偉大なものがたり

  • ISBN:9784422414485

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内容説明

イタリアでの幾何学史のベストセラーが待望の日本語版に!古代エジプトの測量幾何学から中世まで、幾何学の歴史を美しい図版とともに丁寧に紐解く。天才数学者の非凡な逸話や絵画・音楽・建築などにひそむ図形のマジックは、数学が苦手な文系でも思わず引きこまれる。解説や紹介のために用いられる数多くの図版や写真は、読者の理解を助けるだけでなく、イタリアらしい美しい色彩で眼に楽しい。読んで見て楽しい幾何学の入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

77
著者は、「イタリア数学協会よりガリレオ賞を受賞した幾何学者」である。 『ヒポクラテスの誓い』で有名なヒポクラテスは我輩も知らないではない。が、古代ギリシャの数学のヒポクラテスは、知らなかった。本書を読んで天才だと、思い知った。ユークリッドの「原論」の土台も数学者ヒポクラテスが作ったんだ。…など、いろいろびっくりな知見もあって飽きない。本書では、デモクリトスの扱いが小さいことに失望。彼は幾何学者じゃなく、物理学も含めた哲学者だから埒外か。2021/07/26

to boy

17
期待とは少しずれていましたが面白く読めました。古代エジプト、ギリシャ時代の数学者たちの幾何学に対する情熱には驚くばかり。有名なピタゴラス、ユークリッドはもちろん月の大きさ、月までの距離を考察したヒッパルコスなど紀元前の人とは思えない高度な理論。この後キリスト教により科学的思考が抹殺され、アラブの世界に引き継がれていくという第二巻が待ち遠しい。2021/06/20

孔雀の本棚

5
Encounter 本屋で偶々。かなりビジュアルが良かったので。 Scopes 三平方の定理の証明(相似利用、等積変形利用)、錐の体積:1/3、球の体積・表面積の直感的理解、など中学レベルの数学に再発見があって良かった。証明や学説に対する愛を持てという著者の洒落っ気も堪らない。 Unclear 立体、二次曲線は自分で計算して確かめることを諦めて読んだ。 Next Comments 球面の幾何学(≒非ユークリッド幾何学)は18世紀頃に生まれたものと思っていたが、萌芽はユークリッドの時代にもあった。2021/08/17

Go Extreme

2
空間を少し作ってみよう ナイル川ほとりの秘密―古代エジプト人 神々は倍々ゲームをする―インド人 ピラミッドを測量する男―タレス 非合理性が表舞台―ピタゴラス 月に狂う―ヒポクラテス おなじみの立体―テアイテトスとプラトン これは自明である―ユークリッド 天日レンズーアルキメデス 円錐コメディー―メナイクモス、アリスタイオス、アポロニウス 地球の幾何学―エラトステネスとメネラオス 物事を新たなアングルから見ると―アリスタルコス、ヒッパルコス、プトレマイオス2021/06/30

MrO

2
どうも、幾何学の歴史三部作の第1巻が本書らしい。2巻には江戸時代の数学者たちが登場するということで、これも早いこと翻訳が出て欲しい。1巻は、多分、日本人にはあまり馴染みがない人たちが多いと思うが、放物線とか三角関数とかがどのように研究されてきたのかを知ることができる。2021/06/19

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