内容説明
皇宮の中が、後継者争いで険悪なムードになる中、第四皇女ヴィアは焦っていた。それは好色家の義父である現皇帝が、自分の妾妃になるよう仄めかしてきたから。今までは病弱な設定で、目立たぬよう慎ましく生きてきたヴィアだったが、このままでは状況は悪化するだけ。ヴィアは自分の身と実弟セルティスの安全を守るため、次期皇帝と名高い第一皇子アレクに、期限つきの愛妾契約を持ちかけるのだが……!? 「貴方は、花を愛でるように、わたくしを愛でて下さればよろしいのですわ――」見た目は儚く麗しく、中身は逞しく聡明な皇女ヴィア。周囲は彼女の魅力に惹きつけられ、遂には大国の皇子をも振り回す――! シリーズ累計1400万PV超。装いを新たに登場&シリーズ化決定。アンシェーゼ皇家の恋愛を描く、ヒストリカルロマンスファンタジー1、2巻同時発売！ ※電子版はショートストーリー『雷と初恋』付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
69
もう何度目かの再読！何度読んでも感動して涙腺が緩む、大好きな作品です。新装版は初読。物語だけでも大好きなんですが、これまた大好きなCielさんの表紙が美麗、新たに追加された挿絵もどれも美しくて芸術レベル…新たに追加された立后後の話も、さすがヴィアと思える全方位幸せな展開でまたウルッとしました！ちょっと砕けすぎな一文だけ少し気になったけれど…これからもずっと読みたい名作。単行本は重いからKindleで買い直そうかな♪2021/09/15
るぴん
35
初読み作家さんと初めて知ったイラストレーターさんだったけど、物語は素敵だし、イラストも美麗で素晴らしかった‼︎主人公ヴィアの明るく逞しく美しい性格は好きにならずにいられないし、途中の王道展開も納得の運び。ヴィアが一番魅力的ではあるけれど、ヴィアの母・故ツィティー妃の人生は、同じ女として同情と尊敬の念を禁じ得ない。苦しみに満ちた生活だったのに、それでも子供達には惜しみない愛情を注ぎ、優しく賢い子に育て上げた立派な女性。ヴィアには彼女の分まで幸せな人生を送ってほしい。続編のセルティス編も楽しみ♫2021/12/16
ぐっち
30
文庫で発売された本がソフトカバーに？この１巻は文庫でも読んでたので、先に２巻だけ買ったら、挿絵も入っていて結局１巻も買ってしまいました。「どうかわたくしを、殿下の愛妾にしてくださいませ！」弟の第二王子のためにぶっとんだ行動力を発揮するヴィア。この話大好きだし、挿絵が入ってた方がやっぱいいし、おまけの短編も入っていて大満足でした。続けて２巻へ。2021/07/17
ぐっち
16
続きが出たので再読祭り。「わたくしを殿下の愛妾にしてくださいませ！」ヒロイン・ヴィアの賢さと行動力が好き。2025/02/08
サラン
14
★5 映画を観ているかのような話だった。登場人物誰もが重要な役割を持ってて悪役でも魅力的。ヴィアの魅力は際立っていてたまにアレクの影が薄くなってしまう。アレクを筆頭に国の中枢となる側近達を振り回すヴィアをもっと見たい。Web外伝既読、特にシーズ国に嫁いだ皇妹セディアの話は泣けた。護衛騎士エベックと皇弟ロマリスの話も凄く良かった。皇家物語2はセルティスが主役なのね。読むのが楽しみ。まだ購入してないけど‥2021/08/25
