軍事理論の教科書 - 戦争のダイナミクスを学ぶ

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軍事理論の教科書 - 戦争のダイナミクスを学ぶ

  • ISBN:9784326302963

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内容説明

欧米の士官学校でも採用されている軍事学の標準テキストをついに完訳! 戦争の3つのレベルとは? いま注目の作戦術とは? ランドパワー、シーパワー、エアパワーの長所と短所とは? 古今東西の古典から最新の専門書まで渉猟し、ナポレオン戦争からアフガニスタンまでの豊富な事例に基づき、現代人に必須の教養を丁寧に解説する。

目次

監訳者はしがき
前書きと謝辞

第1章 軍事理論──イントロダクション
 1 はじめに
 2 軍事理論の定義
 3 軍事理論の中心テーマ
 4 本書の概要
 5 おわりに

第2章 戦  争
 1 はじめに
 2 戦争という概念
 3 戦争の分類
 4 おわりに

第3章 戦  略
 1 はじめに
 2 戦略概念の発展
 3 戦略的背景
 4 戦略思想における勝利の役割
 5 戦略の論理
 6 おわりに

第4章 作 戦 術
 1 はじめに
 2 作戦術──歴史的発展及び定義
 3 重心
 4 軍事作戦における指揮と命令
 5 軍事作戦におけるロジスティクス
 6 軍事作戦におけるインテリジェンス
 7 おわりに

第5章 戦いの原則
 1 はじめに
 2 戦いの原則──概要
 3 理論あるいは実践としての戦いの原則
 4 おわりに

第6章 統合作戦
 1 はじめに
 2 統合作戦か,それとも単一軍種による作戦か
 3 統合作戦──陸軍―海軍
 4 統合作戦──陸軍―空軍
 5 統合作戦──海軍―空軍
 6 統合された戦闘空間──統合作戦としての軍事における革命
 7 おわりに

第7章 陸上作戦
 1 はじめに
 2 陸上作戦──概念,目的,手段
 3 機動戦と消耗戦の理論
 4 「小規模戦争」と反乱における陸上作戦の理論
 5 おわりに

第8章 海上作戦
 1 はじめに
 2 シーパワー
 3 海軍外交
 4 制海
 5 制海を確立する方法
 6 制海を運用する方法
 7 制海に抵抗する方法
 8 おわりに

第9章 航空作戦
 1 はじめに
 2 エアパワー──概念と戦略的文脈
 3 エアパワーの効用
 4 おわりに

第10章 戦争の力学──いくつかの結論
 1 はじめに
 2 軍事理論と戦争のレベル
 3 軍事理論と軍事力
 4 軍事理論と方法論
 5 理論と実践としての軍事理論
 6 戦争の力学における2つの視点

参考文献
事項索引
人名索引
著者・訳者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

12
21年勁草書房刊。原著はスウェーデン国防大の研究者2名による軍事理論の教科書。04年に刊行され同国では一般の大学でも広く使用されていたところ、14年に教育研究の結果を反映させてラウトレッジという英国版元が刊行している。本書はこちらの和訳本である。 教科書であるから、狙いを述べたあとは戦争の定義、分類と入っていく。例えば本書では繰り返し「戦略は“術”か“科学”か」考察されるが、本書は術の詳細を語るというより、事例を挙げながらも各概念を語るもの。それでも“戦いの原則”の章あたりは白熱!2022/12/26

無重力蜜柑

7
最近ミリタリーへの興味が高まっており、ちょうど勁草書房から「各国の軍学校でも使用されている軍事学のスタンダードテキスト」が邦訳されたらしいので購入。軍事学が予想に反してあまりに正統かつ王道の社会科学であることに驚いたというのが、第一の率直な感想だ。内容は大きく分けて10章。「軍事理論」「戦争」「戦略」「作戦術」「戦いの原則」「統合作戦」「陸上作戦」「海上作戦」「航空作戦」そして総まとめである「戦争の力学」。いずれの章も、章題となっている概念の学説比較的な検討に始まり、極めて論理的かつ整合的に分析していく。2021/02/05

nagoyan

6
評価保留。もう一度、読み直してみたいが、成程、教科書。期待していたのと違った。2021/08/13

nizi

4
教科書というよりは論文に近く、読みこなすには体力がいる。最低限の知識と論文に慣れていることが前提としてあるので、自分のような初心者には向かなかった。そしてkindle版がプリントレプリカ形式(写真集みたいに画像としてのみ提供される版)なので、検索が大事な論集には意味がない。買うなら紙版を推奨。2025/02/01

黒澤

3
孫子の考えにも触れられていたことには驚いた(軍事関係書では一般的?)。翻訳書特有の読みづらさは付き纏っているが、初心者である自分にとってもかなりわかりやすい理論書であったと思う。抽象度の高さが丁度良い。特定の理論に過度な深入りをすることがなく、軍事理論の概略を把握するのに役立つ。よく引用されていたクラウゼヴィッツの『戦争論』も読んでみたい。現在のロシアの状況が今後どのように解釈され、理論の変更が見られるのかが気になる。2023/07/03

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