信仰と想像力の哲学 - ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜

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信仰と想像力の哲学 - ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜

  • 著者名:谷川嘉浩
  • 価格 ¥6,270(本体¥5,700)
  • 勁草書房(2021/08発売)
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  • ISBN:9784326102921

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内容説明

「過去を取り消せないが、未来には働きかけられる」。他者と状況から学びつつ思考したデューイは、保守的かつリベラルな未来志向の哲学を構想した。プラグマティストは近代化にどう応答したのか。大衆社会論、心理学、神学、ロマン主義、自然主義、パース、ジェイムズ、ローティなどとの線を結び、アメリカ哲学の新しい星座を描く。

目次

導入 ジョン・デューイはどうして宗教哲学者なのか
 1 彼の知的ポートレイト
 2 宗教はなぜ哲学の問題になるのか
 3 デューイはなぜ検討されねばならないか
 4 議論の手順や構成について

序論 A Common Faithはなぜそう呼ばれるか──共同性、想像力、歴史
 1 宗教哲学の主要概念──信仰、共同性、敬虔
 2 デューイ宗教哲学における「信仰」の構造
 3 なぜ宗教は共同性の問題になるのか
 4 どのようにして信仰の共同性は拡大するか
 5 どこまで共同性が認められうるのか──機械や動物は「人類」か

第一部 近代アメリカにおける消費・政治・宗教

第一章 近代アメリカにおける大衆消費社会の生成と構造
 1 シカゴ万博から消費社会へ──ブーアスティンとその批判者
 2 近代アメリカの三つの革命──グラフィック革命、民主化、生産体制
 3 イメージと疑似イベント
 4 消費の社会的影響──オリジナルとコピーの行方
 5 消費は感性を書き換える
 6 アメリカ的生活様式と、その共同性

第二章 「リベラリズムは豚を焼くために納屋を焼いてしまった」──リップマンとデューイの先入見論
 1 複雑な社会、漂流する個人──リップマン=デューイ論争の解体
 2 「ボヘミアの海岸」が描かれていない地図──外的制約とステレオタイプ
 3 近代社会におけるステレオタイプの機能と、専門家への疑義
 4 豚を焼くために納屋を焼く──リップマンの隘路
 5 探偵と衣服、そして初心
 6 見失われた道筋──「論争」の先へ

第三章 不安定な覚醒者たちの連帯──憂鬱、科学的方法、レトリック
 1 「覚醒」の時代における民主主義
 2 病める魂、回心による解放、近代的な憂鬱
 3 覚醒者の手記とその解釈
 4 解釈における二つのスタイル──教義的方法と科学的方法
 5 私たちはいつでも中間のどこかにいる
 6 他者との不一致を知るための間文化的視点

第四章 介入する部外者たちの重なり合う関心──二つの公私概念と公私の境界設定をめぐって
 1 「公共」哲学者、ジョン・デューイ?
 2 当事者ではなく、アウトサイダーの公共性──動物心理学からの影響
 3 脱地域化と、介入する公衆──ウェルズ、ウォラス、リップマンからの影響
 4 公私の境界設定と「物質文化」の問題
 5 CFにおける「重なり合う関心」──デューイ、ローティ、ロールズ

第二部 信仰と想像力の哲学

第五章 創造的想像力と自然化されたロマン主義──心理学から宗教学へ
 1 ロマン主義的遺産の相続者、ジョン・デューイ
 2 想像力の概念史
 3 Psychologyの想像力論
 4 A Common Faithの想像力論

第六章 消費者に自己超越は可能か──ブーアスティン、デューイ、ニーバー
 1 ジャズエイジ、あるいは一九二〇年代に由来する「期待」
 2 イメージに飲み込まれる社会──産業と消費者の観点から
 3 消費は理想を台無しにする──ブーアスティンとスコット・フィッツジェラルド
 4 経験にある理想の芽を育てること
 5 理想概念の由来と展開──ラウシェンブッシュとC・S・パース
 6 共感、敬虔、有限性
 7 ニーバーにおいて、ニーバーを超えて

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シッダ@涅槃

24
350ページほどの本ながら、論文形式に慣れていないため、やたら時間がかかった。疲れました。◆この本が惹かれた理由は、近現代の課題あるいは批判のあり方が細密かつ具体的であるように思われたから。単に「これこれこういう問題が起きてるのは、“近代”が悪い」という描き方をしている本は少なくないように思う。◆「宗教」と「楽観主義」というのは僕がなんとなくではあるが、考えていたことで、言い当てられた気がした。デューイは結局『Human condition』を考えていたのだと思う。2021/06/13

chiro

1
アメリカが建国の精神として掲げた「自由」への飽くなき信仰を持ち続けるための哲学としてデューイの存在はとても大きいが著者はその信仰とそれを支える想像力という視点からその系譜を辿っており、とてもわかりやすい。2025/03/17

Go Extreme

1
どうして宗教哲学者なのか 近代アメリカにおける消費・政治・宗教: 大衆消費社会の生成と構造 リベラリズムは豚を焼くために納屋を焼いてしまった─リップマンとデューイの先入見論 不安定な覚醒者たちの連帯 介入する部外者たちの重なり合う関心 信仰と想像力の哲学: 創造的想像力と自然化されたロマン主義─心理学→宗教学へ 消費者に自己超越は可能か 画一性のディストピアを超えるための二つの戦略 民主主義へのジェファーソン的信仰─政治的疎外、自然権、楽観性 知を欲望、地図を手に、庭を耕す─図書館と現場を行き来する哲学2021/07/20

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