内容説明
70年をこえる昆虫観察歴をもつ著者がおくる!
近所の公園や雑木林、学校の中などに普通にいる昆虫たちが見せる
「すごい瞬間」ばかりを集めた、まったく新しいスタイルの昆虫図鑑が登場です。
よく見る昆虫たちも、その生態にはふしぎなことがたくさんあります。
命が生まれる瞬間、大きく変身する瞬間、獲物に襲いかかる瞬間、擬態して隠れている瞬間、雄雌が出会う瞬間……。
さらには、死んだふりをしたり、エサを運んだり、巣をつくったり、集団で密集していたり、昆虫たちの生活を知っていると、
「なんでこんな姿をしている?」「なんのための行動?」とふしぎに感じるおもしろいシーンに出会うことができるようになります。
本書では、身近に出会える昆虫たちのそんな決定的瞬間をおさめた写真を見ていきながら、
超ベテラン昆虫写真家の著者が、おもしろいシーンを観察するポイントを紹介していきます。
子供から昆虫ファンの大人まで、また親子でページをめくりながら、
次に観察したい昆虫たちが見せるときにゆかいで、ときに美しい瞬間を探せる1冊です。
目次
第1章 発見しやすい瞬間
第2章 躍動の瞬間
第3章 擬態している瞬間
第4章 サバイバルの瞬間
第5章 不思議な瞬間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
23
家族に一番受けたのはサシガメ!ぜひ、うちの遊び場に住んで、マイマイガを全部食べてくれたらいいのに…と。写真だけでなく、解説も詳しいところがさらにうれしいです。基本を押さえた後、次がもう少し知りたい!というご家庭にお勧めしたいです。2020/07/01
トムトム
17
お子様から大人までおすすめ!知識として知っている事も、写真で見るとまた印象が変わります。生で見たら、もっと迫力があるんだろうなぁ。面白かったです。2020/06/16
鯖
16
香川さんにお勧めしたい本。死んだふり特集とか、肉だんご特集とか(…察して)ダメな人はダメな本。スズメバチは交尾中で一心不乱なチョウチョ狙ってみたり、蝉とかカブトムシの死骸にもハイエナのごとくたかってみたり、…あんたすごいよ。でも一番ビビったのは、交尾中にオスカマキリを共食いしたメスカマキリの卵とそうでない卵のアミノ酸が38.8%と21.1%と桁違いだったこと、産卵数も共食いすると平均88.4個、しない純情なメスの卵は37.5個で二倍以上差があると明確なデータが出てたこと…。これは確かに共食いしかないわ。2017/05/06
aloha0307
14
子どものころは、小学館の昆虫図鑑(動植物など他のシリーズもね)を何度も読み返していたなあ タマムシ、ハンミョウ、オニヤンマ、ギンヤンマetc 生涯一度の出会い 遥か昔の感動の瞬間(どれも思いがけずやって来ました)が甦ってきて嬉しくてしかたない^^ 貴重な”すごい瞬間”の数々、連鎖 素晴らしい図鑑です。”死んだふり”特集~楽しかったな。ニジゴミムシダマシ~虹色輝くこの色彩 思わずうっとり...2017/04/01
遠い日
9
こういう図鑑はありがたい。肉眼では見られない瞬間を、みごとに捉えている。自分の身近な場所で、こんなことが起きているのが不思議でおもしろい。2019/06/11