内容説明
いま、「激渋」が極まる。
まだそこにある、昭和の原風景。
時を経て完熟した、枯れた風情と味わい。
癒しと郷愁に包まれる、至福のひととき。
著者が“日本を旅し、その感性で辿り着いた場所。
北海道から、東北、関東、中部地方まで……
温泉宿、共同浴場、湯治場など、「侘び」と「寂び」の全50スポットを巡る旅の記録。
【主な内容】
◎北海道
◎青森
◎岩手
◎宮城
◎山形
◎福島
◎新潟
◎群馬
◎長野
◎山梨
◎千葉
◎神奈川
◎静岡
◎コラム
・温泉マークと看板
・風情を彩る備品とマシン
・浴室の装飾を味わう
・温泉成分が創る芸術
……etc.
【著者】
魚谷祐介
写真家。文筆家。音楽家。多岐に渡り活動するマルチクリエイター。
「風情」と「味わい」を求めて日本全国を巡り、取材、記録している“旅人でもある。
著書に『日本懐かし自販機大全』『昭和懐かし自販機巡礼』、
そして『侘寂温泉 西日本編』(辰巳出版)がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモ
50
東日本の「わびさび」温泉。青森県平賀温泉の新屋温泉は地元密着型の温泉銭湯。硫黄分のある、とろっとした肌触りで泡感ありで美しいグリーン色の温泉。近くに住んでいる人がうらやましい。長野に旅行した際、いつも気になっていた戸倉国民温泉。カランやシャワーまで掛け流し温泉とは素晴らしい。西日本編も読んでみたい。2021/08/28
ann
40
東北の温泉、、、侘びの世界。こんな温泉宿に誰かと逃げていきたい妄想を掻き立てられた。2020/12/04
あじ
40
大好評『昭和レトロ自販機』の筆者が、新たな分野に踏み出した。と言っても侘寂温泉巡りは、昨日今日に始まった“趣味”ではないらしい。近年ではレトロ自販機探しと相まって、益々のめり込んでいる様子が窺える 。本書に登場する温泉はネット検索で“安い順”に並べると、上位3番くらいまでに並びそうな萎びた佇まいが前提だ。中にはレジェンドな秘湯もあり、これはネット上でさえ探し当てるのは困難かもしれない。食堂の厨房奥にある“浴室”や物置小屋と見紛うプライベートな湯殿。一見でも入湯したいラインナップだ。◆西日本編もある。2019/02/22
おかむら
32
星野リゾートの対極、昭和30年代で時が止まったかのような温泉!ぱっと見ボロい。が、その 佇まいがたまらん! タイルがめちゃめちゃ可愛い!行きたい所ばかりでGoogleマップに印つけながら読んだので忙しかった。行ったとこ3カ所あった。廃業してしまわないうちに行かなくちゃーと焦るわー。 2019/01/13
こぺたろう
15
西日本編に続いて東日本編を読了。うーん、堪能しました。よくある温泉ガイドブックでは温泉宿の紹介が多いですが、本書は公衆浴場が多い。その分、聞いたことのない施設ばかりで楽しかったです。行ったことのある施設はゼロでした。東北の温泉は結構周っている方だと思っていたので、びっくり。読み終えた今、お湯に浸かりに行きたい気持ちでいっぱいです。2019/03/12