内容説明
イタリア人とドイツ人のハーフであるオットと結婚し、猫二匹とともにイタリアで穏やかな日々を過ごしていたモモ。ところがある日、体の不調を調べるために通院した病院で「子宮体がん」が発見され、大きな転機を迎えることになる。言葉の壁、文化の壁を乗り越えて、モモはがんを完治することができるのか…?イケメン執刀医・ピアスが光るダンディなレントゲン技師…個性豊かなスタッフたち/セカンドオピニオン制度に協力的なイタリアの病院/病院着もオシャレなイタリア人たち/手術もすべて中止!? 本当にあった病院のストライキ/「この薬の成分は信用できない!」と治療方法を厳しくチェックする患者たち/退院直後でもお構いなし! パーティー参加を迫るイタリアの友人たちの想い/「でも、がんになってよかった…」この言葉の真意とは?すべての日本人女性必読! クスッと笑えて、大切なことに気付かされる闘病コミックエッセイ登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
33
イタリアで結婚し、生活することになった日本人女性が、子宮がんと診断され友人や家族に支えられながらイタリアでの治療を選択。その経緯を明るく描いた笑いあり涙ありの闘病記です。とにかく明るい。おうちでのんびりしたい=ちょっとひきこもり気味な著者をなかば強制的に外出させる友人たちの姿に、ひきこもりとかも愛すべきおせっかいにかかるとこうなるのかもな、と苦笑い。最後のページが切られた絵本のエピソードなど、ほっこりしました。あたたかいコミックエッセイです。2022/09/26
のんの
7
イタリアで子宮たい癌になった日本人女性のエッセイ漫画。手術から闘病まで全てイタリアで治療。普通は日本に戻って手術や闘病したいよね…と思うけど、旦那さんがとても献身的で、義母や義姉も協力してくれていたので、イタリアでの治療で良かったと思う。こんなに献身的な旦那さん、日本にはなかなかいないと思うわ。ホームドクター制度も一長一短あるけど、こんな感じなんだというのがわかった。作者のモモさん、イタリアで凄く愛されてるなぁというのがとてもよく伝わった。2020/08/21
りょう
4
47歳で、イタリアに暮らしてる著者にガン宣告。イタリアで、手術して、放射線治療をすることになったあれこれ。ポジティブでお節介なほど人のいいイタリアの人たちの励まし。うんうん、よかったなあ。元気で日本に行き、またイタリアに戻れてよかった。夫さんが優しくて、けなげで、いい人だわあ!2017/12/04
おでんくん
4
イタリア人の情の厚さとその表現のストレートさにキュンとした。 入院中のメニュー選べたり、抗がん剤治療中におやつ配られたり。病人は食事管理がっちりされて病院に入院して治療する日本とはまた違う。新鮮に感じた。2016/01/06
wealth
3
「こもってちゃダメ!」て外に引きずり出す友人、わかってるなぁ、と思いました。嫌だって言われてもひるまない強さって、日本人にはあんまりないよなって思いました。イタリア人つえぇ。医療と併せて医療じゃない治療が充実してて、素敵なコミックエッセイでした。イタリア人の「不吉な事言うと不運が寄ってくる」て考え方も、わかってるなぁ、と。2014/02/24