ケミカルバイオロジー基礎

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ケミカルバイオロジー基礎

  • 著者名:濱崎啓太
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • コロナ社(2021/06発売)
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  • ISBN:9784339067613

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内容説明

ケミカルバイオロジーは総合化学で,物理化学,分析化学,有機化学,無機化学を軸に生命を理解し,あるいは積極的に生命活動を活用するための方法論である。この本は生命理解の扉を開けるのに必要な化学のkeyを提供する。

目次

1.序論生命活動を構成する分子の概観
1.1 生命はどこで生まれたのか?
1.2 アミノ酸のホモキラリティー
1.3 核酸のホモキラリティー
1.4 糖質,アミロース,セルロース
1.5 脂質,細胞膜
章末問題

2.生命体を形づくる共有結合と非共有結合
2.1 イオン結合と共有結合
2.2 配位結合と金属タンパク質
2.3 水素結合
2.4 双極子モーメント
2.5 双極子?双極子相互作用
2.6 双極子?誘起双極子相互作用
2.7 分散相互作用
2.8 疎水性相互作用
章末問題

3.分子の大きさと質量に基づく物質分離
3.1 分子の大きさに基づく物質分離①濾過
3.2 分子の大きさに基づく物質分離②ゲル濾過
3.3 分子の大きさに基づく物質分離③電気泳動
3.4 分子の質量に基づく物質分離沈降と遠心
章末問題

4.分子間相互作用に基づく物質分離クロマトグラフィー
4.1 双極子?双極子相互作用を用いる物質分離順相クロマトグラフィー
4.2 疎水性相互作用を用いる物質分離逆相クロマトグラフィー
4.3 静電相互作用を用いる物質分離イオン交換クロマトグラフィー
4.4 分子の特異な相互作用を用いる物質分離アフィニティークロマトグラフィー
章末問題

5.粒子から組織へ脂質の会合と細胞膜の形成
5.1 脂質,脂肪酸,コレステロール,トリアシルグリセロール
5.2 細胞膜を構成する脂質
5.3 脂質分子の会合と細胞膜の形成
5.4 膜タンパク質と細胞膜
章末問題

6.物質輸送
6.1 分子(粒子)の運動
6.2 拡散と物質移動
6.3 受動輸送と浸透
6.4 能動輸送の駆動力
章末問題

7.生命情報
7.1 DNAの二重らせん,融解温度とDNAの変性
7.2 DNAとRNAの構造
 7.2.1 DNAとRNA構造の相違
 7.2.2 Hoogsteen型塩基対とDNAの三重らせん
 7.2.3 DNA四重鎖の形成
7.3 DNAからRNAへタンパク質合成に必要な遺伝情報の編集
 7.3.1 グループⅠイントロンスプライシング
 7.3.2 グループⅡイントロンスプライシング
7.4 タンパク質の生合成(翻訳合成)
7.5 タンパク質(ポリペプチド)の化学合成
7.6 生命情報発現の調節リボスイッチ
章末問題

8.タンパク質の構造
8.1 タンパク質の一次構造アミノ酸配列
8.2 タンパク質の二次構造主鎖の水素結合と二面角
8.3 タンパク質の三次構造側鎖の相互作用による折りたたみ
8.4 タンパク質の四次構造タンパク質の相互作用
8.5 タンパク質の折りたたみと構造の遷移
章末問題

9.タンパク質の働き
9.1 受容体と基質の解離定数の決定
9.2 受容体-基質に対する結合阻害
9.3 受容体と基質,複合体形成の温度依存,熱力学定数の決定
9.4 受容体と基質の結合の化学量論
9.5 受容体に対する基質結合の協同性,協同性の判定
9.6 酵素活性の評価
9.7 酵素阻害様式の判定
9.8 酵素の活性中心を構成するアミノ酸側鎖
9.9 酵素のpH依存
章末問題

10.生命活動を可能にするエネルギーの獲得
10.1 解糖によるATPの獲得
10.2 脂質の代謝によるエネルギーの獲得
章末問題

11.生命活動を維持するエネルギーの蓄積
11.1 グリコーゲンの合成
11.2 脂肪酸の合成
11.3 細胞膜を構成する脂質の合成
章末問題

12.生命活動を維持する分子の合成
12.1 アミノ酸の合成
12.2 ヌクレオチドの合成
 12.2.1 プリンヌクレオチドの合成
 12.2.2 ピリミジンヌクレオチドの合成
章末問題

引用・参考文献
索引