内容説明
「好きです。カゲーオ！」 玄関先で、殺したいランキング１位の帰国子女に押し倒され、ペニスを吸われている。 ――なんだよっ。この状況はっ!? 階段から落ちるところを助けてやったとはいえ、いきなりのフェラチオ愛情表現は恐ろしい。今すぐ景生は逃げ出したかった。「ノープロブレムです。もっと吸うです」「いや、須藤さん、もうヤバイんだけどっ」 ――須藤さんって、ビッチなのか？ ――まさか、こんな清純そうなのに。「カゲオ、うるさい!! 好きほんと!! 信じるです！」 レイラはムッとした顔をした。なまじ綺麗だから、怒ると迫力があり圧倒されてしまう。「ごめんっ！」 謝るのと、射精は同時だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
9
かつて交通事故で両親を失い、自身も1年間の入院によりダブったことに劣等感を抱いていた陰キャの景生。ある事故をきっかけに苦手だった陽キャの帰国子女レイラと急接近したことで人生が拓けるボーイミーツガールもの。最初は吊り橋効果もあったのだが、自分を特別視しない景生に惹かれていくレイラが愛らしい。ハーフ美女なのだが隠語や喘ぎ声に英語のスラングがないのがちと不満だが、献身的に尽くし、溢れ出るチーズの香りがエロい。レイラの家族に起こる変化によって二人の関係がより前進するのも楽しく。安心のハッピーエンドなのもよかった。2021/06/22
えすてい
8
陰キャ主人公景生はクラスメイト全員にリア充への敵意を抱いていた。陽キャな帰国子女のレイラが最大の敵のはずたったが、レイラから告白される。金髪美少女のレイラのあそこも金髪だと明記し、著者伝統のコミヤ粘液も書かれている。ちょっと事件の起こる著者の作品らしく、レイラの身内に大きな変化が起こる。美少女文庫では毎度のものだが今回のパターンは珍しいタイプ。そして景生もレイラの国籍選択の裏技をかいたやり方でレイラにプロポーズ。エピローグは生まれた娘につける名前の候補に悩む景生。早くしないと生後14日の期限になるそ。2021/06/18
たんかともま
1
カタコト日本語を可愛いと感じるか読みにくいと感じるかでヒロインへの愛着が変わる。地の文では割とまともに話せるヒロインと主人公の視点が混じると個人的にはやや読みにくい。男側の気持ちよさよりも女側の気持ちよさが目立つ作風で、チーズっぽい発情臭や愛液のわき出る様子が繰り返される。殺したいランキングというタイトルはどちらかというと、周りと言葉を交わさず、孤立しがちだった初期の主人公を表しており、中盤からはイケメン街道まっしぐら。学生結婚というハッピー要素やクラスメイトとの馴染み方も含め、言葉の大切さを感じる作品。2022/01/26
