ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる

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ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる

  • 著者名:安田理央【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • イースト・プレス(2021/07発売)
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  • ISBN:9784781619903

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内容説明

「『陰毛はどこから来たのか、陰毛とは何か、陰毛はどこに行くのか』とはゴーギャンの名高い絵のタイトル、というのは嘘で、『陰毛』ではなく『人間』だ。だが、この本の読者は、大河ドラマのような陰毛の歴史を見て、そう呟くに違いない。ちなみに、ゴーギャンも陰毛はばっちり描いてます」と、高橋源一郎(作家・明治学院大学教授)さんも大推薦!! ヘアヌード30周年特別書き下ろし。

ヘアー、それはたかが陰毛であり体毛に過ぎない。しかし、女性のそれが見えたか、見えないか。見せようとする側と決して見せまいとする側は、泣き笑いかつ死に物狂いの戦いを繰り広げてきた。その攻防の歴史を追うことは、日本人にとっての猥褻観とは何かを突き詰めることであり、否定しようのない日本文化史なのである。(「はじめに」より)

【目次】
はじめに 日本人にとって陰毛とはなんだったのか
第一章 陰毛をめぐる世界史
第二章 奪われた日本の陰毛
第三章 陰毛闘争
第四章 ヘアヌードの誕生
第五章 ヘアヌードの終焉
終章 そして誰も陰毛を語らなくなった
おわりに 結局、陰毛は猥褻なのだろうか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

9
電書にて。1967年生の安田氏は、マガジンのイヤハヤ南友で全裸絵(但し股間は無)を見た。75生の私はユーレイくんや透明人間あたり…パンツははいてたが。父のゴルゴ13単行本にはハードコア表現あったはずだが、どうだったっけ?▲私がエロ本を読み始めたのは宮崎勤事件のあとなので、ビニ本のたぐいはエロ漫画家たちの引用を通してしか知らない▲一世を風靡したヘアヌード写真集を買ったのは学生運動世代のおっさんで、これがのちの熟女AVの支持層だろう、とのこと2021/12/08

garth

5
やっぱり「ロリータの誕生」を読みたいなあ。今回もまわりをかすめて直撃しないままだった。写真数の部数の話がおもしろい。2021/07/11

岸田解

1
またしても、素晴らしいフィニッシング・ストローク!2021/07/24

Go Extreme

1
日本人にとっての陰毛とはなんだったのか 陰毛をめぐる世界:女性の裸体は恥ずかしい 3万年前のヘアヌード 初めて陰毛が描かれた絵画 フレンチポストカードの流行 奪われた日本の陰毛:腰巻の下には何もなかった 1957年に定義された猥褻 メディアにあふれる裸体 陰毛闘争:ビニ本ブームの到来 少女の世紀は猥褻ではない 解禁の一進一退 ヘアヌードの誕生:ヘアヌード写真の洪水 ヘア詐欺でも雑誌が売れた時代 陰毛が勝敗を分けた ヘアヌードの終焉:ブームは臨界点を迎えた 祭りは終った そして誰も陰毛を語らなくなった2021/07/05

オールド・ボリシェビク

1
そう、今考えればなぜ、かくもあの体毛にしか過ぎないものに、男たちは狂奔したのか。不思議だ。とはいえ、見せる者と見せまいとする者の熱い闘いがそこにはあったのだ。日本人にとって「わいせつ」とは何だったのか。一つの文化史としてのヘアヌードを語る珍書であり、力作である。2021/06/03

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