パンデミック日記

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紙書籍版価格
¥1,980
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パンデミック日記

  • 著者名:「新潮」編集部【編】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 新潮社(2021/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103540519

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内容説明

米大統領選、東京オリンピックの延期、世界各地でのテロ、安倍晋三総理の辞任、人工知能の成長と普及、ビットコイン熱の乱高下……2020年は激動の一年だった。時に時代に抗い、時に日常を守り、創造を続けた日々の記録により〈集合的時代精神〉が浮かび上がる。1月1日から12月31日まで、366日/52週を52人でのリレー日記!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

84
2020年、様々な作家たちがリレー形式で綴る日記。「パンデミック日記」と題しているが、ここには、それぞれの日常がある。そういえば、その時自分は何してたかなと思い返す。高橋源一郎がホープ軒でラーメンを食べた4月1日、私は会社から離れた人生をスタートした。島田雅彦が二日酔いだった6月24日、母が死んだ。ケラリーノ・サンドロヴィッチが鍼灸医院に行った10月3日、私は故郷の家に別れを告げた。コロナ禍の中、様々なことが起こっていた。コロナにも怯えていたが、今の方がもっと酷い。2021年の日記を読んでみたい気がする。2021/08/25

Ikutan

80
豪華総勢52人表現者の2020年の日記。2段組なので丁寧に読んだらページ数の割に時間がかかったが、作家さんたちの日常が知れて面白かった。パンデミックと言いつつ、文筆業の方は、影響も少なくて、けっこう外食外出もされている様子にちょっと驚く。一方、音楽家や演出家の方々は表現の機会を失いたいへんな思いをされていることに胸が痛む。家族の話や子育ての話は微笑ましく親近感を感じますね。金井美恵子さんは、初めて読んだけど発想が面白かった。村田沙耶香さんは生活リズムもクレージーだわ。健康状態が心配になってしまったよ。2022/01/18

なゆ

71
2020年を一週間ずつ日記でリレー。好きな作家さんたちがいっぱいなので嬉しいし、書く人それぞれのスタイルがあって面白い。パンデミックの話題に触れる人触れない人あり、それでもリモート会議やらZoomデビューやら、パンデミックの空気が濃くなっていくのは感じられる。さり気にツール・ド・フランスを語る津村さんらしさや、反抗期の長女にやきもきする金原さん、子育て&スランプの今村さんなどなど、たった一週間じゃなくもっと読みたくなる。ヒトの日常というのも、なかなか興味深いな。2022/01/08

J D

51
 2020年1月1日から1年間小説家、音楽家などの芸術家を中心として日記形式で繋ぐエッセイ集。スタートは、筒井康隆さんから。津村記久子さんは、ツールドフランスをテレビで観戦。自転車に興味あるのかと親近感が湧く。今村夏子さんは、しまむらでお買い物。角田光代さんは、ボクシングジムに通う。思わぬ発見があったりして楽しめた。ただ、当時の感染状況より今の第7波の方が感染者数は比べ物にならないくらい多い。コロナの収束はいつのことやら。一日も早い収束を願うばかりです。2022/08/20

ヒデミン@もも

47
今村夏子さん、村田沙耶香さんの日記がらしくていい。村田沙耶香さんの作品が、アメリカ、イギリスで翻訳されてるって驚きだけど、考えてみれば国とかの枠がないのが村田沙耶香ワールド。平野啓一郎さんの『本心』を読んだところなので、長編小説の連載は長い旅のようなもので、念のための荷物を詰め込みがちになるってわかる。日記なのに小説のような気がする。パンデミック日記ではないけれど良かった。2021/09/13

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