集英社オレンジ文庫<br> 詩剣女侠

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集英社オレンジ文庫
詩剣女侠

  • ISBN:9784086803946

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内容説明

時は明代。舞いながら岩紙へ詩を刻む芸『剣筆』の名門である斐家の一人娘・天芯の侍女である春燕は、自身も剣筆を学んでいた。だが、当主の死により斐家は乗っ取りに遭い、病弱な天芯は斐家再興の夢を春燕に託して亡くなってしまう。その遺言に従い、『七天光筆』と呼ばれる剣筆家を訪ねた杭州の地で、春燕は彼の弟子だという二人の青年と出会うが…? 中華浪漫活劇!

目次

一、剣を以って筆となす
二、過去と正義と偽りと
三、折れた彫書剣
四、金陵大会
五、因縁の果て

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

76
武侠ものっぽいタイトルと表紙なので、チヤンバラを期待して読んだら違った。舞いながら剣で詩を刻む芸「剣筆」を競う話で、スポーツものに近い内容。といってもお話は仇討ちだし、門派の争いがあるので武侠小説らしい楽しさはぞんぶんにある。自己評価の低いヒロイン・春燕が修行で成長していく過程には気持ちが入った。師匠がイケメン二人ってのも女性向けライト文芸らしくて、良い。敵方が卑劣で汚い手を使ってくるのを、正攻法で乗り越えるようとするのは燃える。展開は定番だけれども、こうツボを押さえられると「王道」として読めて、面白い。2021/06/30

よっち

43
明の時代。剣筆の名門・斐家の令嬢・天芯に仕える侍女・春燕。当主の死後、妹夫婦に家を乗っ取られた主の斐家再興の意志を継ぎ、有名な老剣筆家と会うために訪れた杭州の地で、弟子だった二人の青年と出会う中華浪漫活劇。舞いながら岩紙に詩句を刻む剣筆。七天光筆の弟子・陸興破と韓九秋に教わりながら剣筆の腕を磨いて、仇を討つために大会出場を目指す春燕。何度も執拗な妨害に遭い、心折られかけながらも、その真っ直ぐな姿勢は多くの人を惹き付けて、諦めずにもう一度立ち向かってゆく彼女たちの姿とその結末にはぐっと来るものがありました。2021/07/06

虚と紅羽

20
剣を持ちて舞い、詩を刻む。武の象徴とも言える剣で詩という風流な文化を生むのがいい。主人公の成長も印象的だけれど、全く真逆な師匠二人と過ごした日々も、この剣筆という文化も好みにピッタリ。続き出ないかな。 途中でヘタる事も無くて良かった。強いて言えば主人公がなかなか長い間卑屈、というか、奴隷という低い地位だったからかお嬢様の名前を騙っている事に鬱々と何度も繰り返すのが、苦手な人は苦手かなの印象。 詩は苦手だけど『抜山蓋世』は知ってた。気は世を覆う、ってやつだよね?古典の漢文でやったやつ~!虞姫好きなんだ。2021/08/12

緋莢

16
お気に入りに登録している方の感想に興味を惹かれて、手に取りました。舞いながら、剣を使い岩紙に詩を刻む「剣筆」。その名門である斐家の一人娘・天芯は当主である父親の死をきっかけに、家を乗っ取られ、侍女の春燕と共に逃げ出す。しかし、天芯は病に倒れ、春燕に斐家再興を託し、亡くなってしまう。茫然としながらも、春燕は、天芯と共に頼る予定だった「七光天筆」と呼ばれる剣筆家・崔天明を 訪ねるが…明王朝の時代が舞台。崔天明を訪ねた先で、正反対の性格をした2人の青年、陸破興と韓九秋と出会った春燕が、ある事を隠しながら(続く2021/08/14

じお

14
★★★★☆ 明の時代、舞いながら剣で岩に字を刻む芸「剣筆」の名家で働いていた下女・春燕は主人達の仇を討つべく「七光天筆」と呼ばれる剣筆家を探すが、イケメンラブはあまり無い中華浪漫活劇。面白かったです、読友さん達のレビューを見て前々から読みたいなと思っていたので一気読み。タイトルから好きな人は武侠小説を連想すると思いますし、実際ストーリー展開やところどころ武侠ものだなぁと思わせるところがありニヤリとしてしまいます。→2021/09/24

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