内容説明
昭和40年代、アニメ制作会社Aプロ(現・シンエイ動画)の制作担当として、数々のアニメーターと仕事をしてきた南正時さんの、当時の回顧録を、舞台となる西武鉄道沿線ととも に振り返ります。そこには朝のテレビ小説「なつぞら」の舞台との共通点も多く、大塚康生氏をはじめ、宮崎駿氏、「なつぞら」のヒロインのモデルとなった奥山玲子氏などが「ルパ ン三世」や「巨人の星」「白蛇伝」などのアニメ作品を手掛けていた頃のアニメ制作会社の様子をまとめます。 第1章西武線沿線になぜアニメ会社が多いのか? 第2章昭和40年代のアニメ事情回想録 第3章南正時が見た昭和のアニメーター人物像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
77
鉄道写真家の著者が、アニメ制作会社「Aプロダクション」に在籍していた当時を振り返る。大塚康生さんはじめ様々なアニメーターとの交流が綴られる。こういう方々がアニメ草創期におられたんだなぁ。ただ、鉄道写真の話や直接交流のなかった作家の話も混在していて、少しまとまりに欠ける印象。もっと制作現場の奮闘記を読みたかった。2021/08/07
スプリント
7
Aプロで働いていた著者によるアニメ制作秘話。 思い出語りがメインですがその一つ一つが貴重な時代の証言。2023/12/03
富士さん
4
こういう方がいらっしゃるなんて初めて知りました。特に東京ムービー・Aプロ系で、しかも制作というのが希少です。本業の鉄道写真の話はともかく、半分が著者と直接関係ないアニメ史の解説なのは、読み物としての商品価値のためとはいえ、アニメ史の証言としては不満なところです。制作部門の体系的な資料に乏しく、指揮系統や役割分担が不明瞭な東京ムービー初期の制作現場の具体相は、その中に当たり前にいた著者が思われている以上に貴重な情報が含まれていたのではないかと思うのです。適切な水の向け方でもっとよくなったのではと残念です。2021/06/30
ハナさん*
1
2021年6月28日初版第1刷。市図。鉄道写真家である著者は、創業期のAプロに3年半ほど、制作として勤務したことがあるという。その際の思い出話をつづった本。本来なら、アニメ草創期の貴重な証言となるはずなのだが。記述がまとまりを欠き、アニメ制作(者)と無関係な記述も多い。ダラダラと散漫な内容。話題をAプロ勤務の時期に絞り、レジェンドとの交流を深く記述すれば、貴重な記録となっただろうに。もったいないことこの上ない。編集者が、話題の取捨選択や、本の構成について助言していれば、もう少しマトモになったのではないか。2025/03/01
ピョン吉@福島県
1
鉄道写真家の南正時さんがアニメスタジオのAプロダクションにいた時代を振り返る話。巨人の星、ルパン三世、ムーミンなどに関わった人たちが、のちにシンエイ動画、スタジオジブリに代わっていったりしたので貴重な話が多い。当時の鉄道に絡んだ話も貴重。2023/01/07
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