31cm ~ヘアドネーションの今を伝え、未来につなぐ~

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍

31cm ~ヘアドネーションの今を伝え、未来につなぐ~

  • ISBN:9784991014857

ファイル: /

内容説明

私たちの見る目が変われば、誰もが生きやすい社会は必ず来る(柴咲コウ)

脱毛症、小児がんの治療などで髪を失った子供達にウィッグを贈るために髪の毛を寄付するヘアドネーション。日本では2009年にジャーダックが始めました。当時は「ヘアドネーション」という言葉すら知られていませんでしたが、現在では年間10万人が参加しています。多くの人に知られるようにになった今だからこそ、「髪を切って、贈る」その一歩先、脱毛当事者、ヘアドネーションに関わる人達の本当の想いを知ってほしい。ヘアドネーションに関わる16名のインタビューを著名なイラストレーターのビジュアルと共に届けます。

【著者】
NPO法人JHD&C(ジャーダック)
特定非営利活動法人Japan Hair Donation & Charity(通称 NPO 法人 JHD&C〈ジャーダック〉)。
2009 年、日本で最初にヘアドネーションを始めたNPO 法人。
寄付された髪の毛だけを使ってオーダーメイドのメディカル・ウィッグを作り、脱毛症や乏毛症、小児がんの治療など、何らかの事情で髪に悩みをかかえる18 歳以下の子どもたちに提供している。

目次

31cm?
はじめに
インタビュー)佐野心咲(レシピエント)
インタビュー)木村仁(ドナー)
 Vol.01  「31㎝」の理由
インタビュー)川田香保子(仮名)(レシピエント)
 Vol.02 どうして18歳までなの?
インタビュー)山中真由実(仮名)の母 (レシピエントの母)
インタビュー)淺羽一(ドナー)
 Vol.03 あなたの髪が、ウィッグになるまで
インタビュー)加藤みゆき(ドナー)
インタビュー)竹内芳とその両親(ドナーの両親)
 Vol.04 どんな子どもたちが待っているの?
インタビュー)若尾美空(ドナー)インタビュー)柴咲コウ(ドナー) Vol.05 ドナーって特別な人?
インタビュー)吉田薫(レシピエント)
インタビュー)當間紀之(美容師)
 Vol.06 賛同サロンってなに?
インタビュー)中庭廣明(美容師)
インタビュー)松浦美穂(美容師)
 Vol.07 なぜ、ヘアドネーションをはじめたの?
インタビュー)野澤桂子(医療者)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

53
ヘアドネーション。言葉の意味、成り立ちを考える。美談で済ませない取組・社会にするには、何をどう考えるか。今、関わっている人たちの思いを伝えることから・・つまり、認知度を上げていくこと。これは、ヘアドネーションに限ったことではない。人の生き方、社会の在り様につながること。2023/02/14

しゅてふぁん

53
夏にヘアドネーションをしたので、この本を手に取ってみた。私の場合は引っ越し+コロナで美容院への足が遠のき、肩甲骨まであった髪が腰を過ぎる辺りまで伸びてしまった、という理由だったけれど、ヘアドネーションを目的に伸ばす方が多くいることを知った。また、「ジャーダックの活動はファンタジーだ」という意見もあるようで、こういった活動の難しさも感じた。ただ、こうした活動を通して病気の為に髪の毛がない子供たちがいること、その子供たちに無償でウィッグを提供している団体があることを知ってもらうことが何よりも大事だと感じた。2021/10/17

かさお

35
31cm、それはヘアドネーション(病気などで髪の毛が無い子供達に無償で髪の毛を提供すること)をするために最低限必要な髪の長さ。子供は成長過程で頭のサイズが変わり続けるため、質が良くストレスが無いウィッグをつけ続けるには、毎年30万〜50万ぐらいの費用がかかると初めて知った。様々なドナー、レシピエント、支援者達の話が紹介されている。カラフルなウィッグをつけファッションショーさながらの写真に混じったスキンヘッド姿にドキリとした私はまだ修行が足りぬ。支援者達は、ウィッグの要らない社会を目指しているのだから。2023/10/28

CK

9
いまヘアドネーションのために髪を伸ばしているので読んでみました。竹内芳さんのエピソードが素晴らしくて、とても励みになりました。長く切れるよう頑張ります。2024/07/10

東の海月

9
3回目のドナーをした。SNSに載せようか迷った。JHD&Cの渡辺さんの「ヘアドネーションは罪」というインタビュー記事を見つけた。ここで初めて、自己満足のためだけに行っていたのかも知れない、根本的な問題を全く考えずに過ごしていた自分を見た。この本も含めて心をえぐられた感覚が全然取れず、ありがたいと思った。世界を見る目が変えられたような。とりあえず切った理由を聞かれたときにだけ答えることにした。何が正解かは分からないけれど、今の自分にはそれがいいと思った。2024/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17982977
  • ご注意事項