生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション

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生物に学ぶ ガラパゴス・イノベーション

  • 著者名:稲垣栄洋【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 東京書籍(2021/06発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784487814954

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内容説明

島の生物には島の生物の強みがあり、島の生物には島の生物の戦い方がある。
ガラパゴスはダメなのか? ガラパゴス化はけっしてダメなことではない。それは、「オリジナリティに満ちた進化」であり、「世界の常識を超えた進化」である。生物にとって「競争に勝つとはどういうことか?」「島の生き物たちの進化」を紐解きながら、「ガラパゴスが生み出す新たな『新化』」や「ガラパゴス力を磨く」発想で、ガラパゴスを強みに転換する「ガラパゴス・イノベーション」を説く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

52
イノベーション。よく目にし、耳にする言葉の一つ。その意味合いをどう解釈するのか、どの分野で考えるのかで、大きくかわる言葉。ガラパゴスもそうなのかも。経済・ビジネスの分野では、どちらかというとマイナスの印象が拭えない。それも含めた、生物学&ビジネス書。読みながら思ったのは、ものは考えようだということ。どこに視座を置くのかで、これほど変わることもない。進化・深化・新化・伸化の意味合い。ニッチの意味合い。2021/09/18

ローレンツ🐾

23
ガラパゴス諸島の生物は『イノベーション』して進化したわけではないので表題としてはどうかと思うが… 読みものとしてはまぁまぁ面白かった。 ただ、同じ内容の文章が繰り返されたり、内容がどうも矛盾していたりするところが気になった。2022/03/14

Yuki2018

9
ガラパゴスに代表される「島」での進化は「大陸」とは競争の激しさが異なる。生物種は独自の生態的地位(ニッチ)を獲得するべく進化する。例えば草食大型動物のニッチを埋めたのは、大陸ではウシ、ガラパゴスではカメだった。ビジネスではどうか。本書は、島国日本はガラパゴス的だが、これは弱点ではなく寧ろオリジナリティに繋がると主張。ただ、草食大型動物としてウシがカメより圧倒的に優れるように、島の競争力が弱いのは否めない。結論はともかく、進化論とビジネスは確かに通底するところがあり、日本の現状を理解するのに役立つ整理だ。2021/09/04

すうさん

7
稲垣さんの本は生き物の話をしながら、哲学的宗教的な話まで広がっていく。今回はビジネスにも言及しているような気がする。ガラパゴスに住む生き物は大陸のルールを知らないから大陸から見れば信じられないような進化を遂げて生き延びてきた。まず「深化」(基本になるものを強化)「進化」(バリューチェーン、垂直に拡張)「伸化」(水平方向に市場を伸ばし拡大)「新化」(斜めへの飛躍的イノベーション)。生きることに勝ち負けはなく適材適所があるだけ。ニッチを探しそれに適応し、やがてニッチを占有することで他と戦わずに生き延びるのだ。2022/02/24

読書国の仮住まい

6
ガラパゴス化は決してダメなことではない。 進化には正しいものと独自のものがある。 鳥は飛ばなくても良いし、卵を産む哺乳類もいる。 競争におけるセオリーはシンプル。 勝てるところで勝負する、勝てない時はずらす。 島の生き物が絶滅する理由は三つ。 ①固有種が増え多様性に乏しくなる ②限られた資源の奪い合い ③そもそも競争が緩やか 日本のガラパゴスにも強みはある。 誰にもできないアナログ、人との繋がりに由縁する匠の力、次の世代まで残る老舗、独自のアレンジ。 『生き残るのは強く賢い者ではない、変化できる者である』2022/01/06

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