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内容説明
2030年。消費の中心が欧米からアジア・アフリカに移り、世界の富は男性より女性の方が多く持つようになる未来で私たちはどのように生きるべきか。ウォートン・スクール教授が10年後の世界を予想し、水平思考をキーワードに変化の波にいち早く乗る方法を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしたけ
49
統計学や経済学の観念から論理的に社会を読み解き将来社会を論ずる。大局感を身に付ける上で非常に興味深い内容-娯楽増えると子供が減る(停電多い地域は子供多い)、エアビーは銀行業務を奪う(リバースモーゲージと競合)、中国少子化は一人っ子政策に依らない(当時は既に女性社会進出で十分に出生率が低かった)、移民は経済成長に寄与する(市民と職業でバッティングしないし起業率や納税率も高い)、最貧国では携帯電話よりトイレ普及率が低い、ギグエコノミーは格差拡大を助長する(高所得者が割の良い仕事をとってしまう)、等々。2021/12/09
ta_chanko
20
今後、世界的に出生率の低下、高齢化が進んでいく。一方でアフリカ大陸の人口はしばらく増え続ける。また、先進国ではミドルクラスから脱落する人が増える一方、中国やインドではこれからミドルクラスが大幅に増加する。豊かになった地域では女性の社会進出が進み、富の半分以上を女性が所有するようになる。温暖化・気候変動により、多くの都市が維持できなくなる予測も。3Dプリンタ・トイレ革命など、資源や水を節約するイノベーションを起こし、所有しない社会をつくっていけば、持続可能性は高まる。ブロックチェーンによる通貨革命も重要。2021/08/26
ネロ
19
同じ未来展望系である成毛眞氏の「2040年」がよかったので本書を手にしたが、思ってたより視点は多岐にわたり文章は小難しく正直読みにくかったな。 人口動態。2030年にはアフリカが隆盛していく。一方で現在の先進国の多くは高齢化社会となり、またミドルクラスですらAI、ロボットの活躍に働き方を変化させざる得ない。日本でも様々な変化や高齢化に対応するため、個人事業的にいくつになっても働けるギグエコノミーやウーバライズ、資産の共有化がますます進み、また進めるべきだろう。女性の活躍と移民の受け入れは経済的には必須だ。2023/04/24
Hiroo Shimoda
7
この手の本を何冊か読むとある程度未来像が掴めてくる。そうなるかは分からないが。2022/05/06
くらーく
3
人口動態統計から語るところはね、大きく外れはしないのよねえ。そうすると、医療、衛生が浸透しつつあるなか、アフリカの人口は増えて、経済的にも発展してくるのだろうね。あと、宗教的なところで言うと、イスラム教徒も。何だか、ちょっと心配よね。 技術面から語るところはね、当たるも八卦当たらぬも八卦みたいなところがあるからなあ。未だに、宇宙エレベーターも空飛ぶ車も無いし。物理的な面の克服は難しいのかねえ。気になるのはエネルギー面から見る視点が無かったような。環境面から見れば、電力大量消費の技術ははどうかな?2024/01/27