内容説明
〈英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作〉臨床心理士のサイラスが施設で出会った少女イーヴィは嘘を見抜ける能力を持っていた。そして、彼らは警察の要請で女子スケートチャンピオン殺害事件の捜査に加わる。将来を期待されていた選手に、何が起こったのか――世界各国で激賞された傑作ミステリ 解説/吉野仁
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
89
まだ上巻を読む限りで、物語の全体像がよく分からない。ただフィギアスケートのチャンピオン、ジョディ・シーアン惨殺される事件が、全体を貫いているようだ。そして本作に個性的な人物、イーヴィと呼ばれる人物が登場する。人がついた嘘を見破る特殊な能力を持っている。イーヴィはかつて異様な殺人現場で発見された少女だった。真相の追求を任されたのは、臨床心理士のサイラス。イーヴィの力を借り調査を開始する。いくつかの証拠らしきものは提示されるが、現段階ではどうなるのか分からない。この先が楽しみだ。全体の感想は下巻で。2021/07/21
ずっきん
82
2019年ゴールド・ダガー。上巻は、臨床心理士サイラスと、嘘を見抜くことに長けているイーディが出会ったとこ。さすがのストーリー・テラー。ぐいぐい読ませるなあ。しっかし、この邦題もちょっとなんとかならなかったんだろうか(笑)2021/07/11
キムチ
62
ネット紹介を見ると、作家も訳者も話題の様で。久しぶりに英国圏のサスペンスを読んだせいか、雰囲気が変わって行っている感が強く(@_@)センテンスが短い、従って動きがフラッシュの様にぱっぱと切り替わる。エンジェルことイーヴィの人物造形と取り巻く状況を明らかにして行く上巻。起きた事件よりイーヴィのキャラの特異性が強い。事件進行と彼女一人称の語りが並行して進んでいく。加えて臨床心理士サイラスの過去のPTSDが関わってくるようだ。mrsマーブルが活躍した村と大きく異なる現代だね。2022/03/04
ナミのママ
60
シリーズ1作目。主人公の臨床心理士サイラスとコンビを組むことになるらしい少女イーヴィ。出会いから始まり2人のいわくある過去が少しずつ書かれている。平行して起こるスケートチャンピオン少女の殺人事件。パートごとの進行が早くて読みやすいが上巻を読み終えても先が見えない。下巻の動きに期待。2022/03/21
chiseiok
48
ロボサム二作目突入。脇役陣も含めてキャラの立て具合と舞台装置の設定には文句は無いけれど、そこから転がしてゆくスピード感には若干の不満ありかなぁ。イーヴィとサイラスのバディ構成は『ミレニアム』のリスベットを、カリン・スローター作品キャラのウィル・トレントと組ませた感じ?ややテンプレ感はありつつも魅力はたっぷり。新たに始めたシリーズ作品の冒頭部分ではあるので、主人公二人の凄惨過ぎる背景の説明も含め、まったり始動もやむなしか。コナリー作品のように上巻の半分の時間で読み終えられる疾走感を期待して下巻へ向かいます。2023/04/15
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