中国 古鎮をめぐり、老街をあるく

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中国 古鎮をめぐり、老街をあるく

  • ISBN:9784750516127

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内容説明

北京でも上海でもない、中国の奥深さを行く。

国を挙げて大開発が進む中国。地方都市には高層ビルが建ち並び、人々の生活は豊かになっている。しかし同時に数百年単位で続いてきた「暮らし」が一瞬で消えていく。
天空に浮かぶ村「窯洞」、昔日の繁栄を今に残す城壁の街、伝統劇や伝統武術を継承する人たち、変わりゆく水郷、その地方ならではの味……。
独特な文化が残る町や村の変わりゆく姿を丹念に描いた味わい深い紀行エッセイ。

【目次】
はじめに
1章 キャラバンの通った道
2章 埠頭でつながる港町
3章 脈々と続く伝統文化
4章 商人たちの汗と涙
5章 開発と保護の狭間
6章 今と昔の交差点
7章 信仰が支えた町
8章 消えがたい戦の記憶
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なにょう

13
中国のなんということもない街をぶらぶらするのがいいのだ。★この本のすごいところ。①よくもまあそんな所に行ったね。②著者は大した中国通だね。老百姓の本音を引き出す取材力に感服したよ。ぶらぶらして美味しいもの食べました、というガイド本とは一線を画するね。著者の思い入れがあちこちに散りばめられているから読者を選ぶかもしれないけど。★日本同様、モダンと伝統の融合、過疎化といった問題がある。ただ大陸のそれはあまりにもドラスティックすぎる。今も誰かが泣いていて、でも立ち上がって明日を切り開くのだろう。2020/10/10

さとうしん

11
中国各地の古い街並みや暮らしぶりを残す土地の探訪記。放っておけば過疎化で寂れるばかりだが、保護の手が入ればたちまち観光地化されて現形が留められなくなり、元からいた住民の生活が破壊されてしまう。そういうジレンマを抱えているのはどこも同じようである。名も知らぬ街や村が舞台かと思いきや、紹興のようなメジャーな観光地や、洛陽のような都市部も取り上げられている。2019/11/07

ジュースの素

7
中国の地方は本当に面白い。28カ所もの古鎮を歩き、 歴史や観察を載せていて、よくもこれだけ回ったものだと思う。私の訪れた所は4カ所に過ぎないが、非常に面白かった。それほど古くないのに今もこのような暮らしをしているんだなぁ。 歴史を辿ると今の状態の理由がちゃんと分かる。中国はやはり興味尽きない国だ。2020/01/30

見もの・読みもの日記

5
ステイホームの日々で、旅の空が恋しくなって読んだ。私が訪ねたことのある場所もいくつかあったが、この10年くらいで急激に開発が進み、中国人観光客が増えたことには隔世の感がある。その一方、中国の田舎で出会う人々の素朴な親切さは変わっていなくて嬉しかった。2020/05/20

モビエイト

3
中国の古鎮、老街は再開発、観光地化の波にさらされているとの事。凄まじいスピードで発展を遂げている中国都市部と対照的な古鎮。懐かしい香りのする読後でした。2019/11/24

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