内容説明
1963年に登場した国鉄の103系通勤形電車は、日本の旅客車で最多の3447両が製造されました。山手線、京浜東北線、中央快速線、中央・総武緩行線、常磐快速線、大阪環状
線、東海道・山陽緩行線など、大都市圏の通勤・通学輸送を支え、国鉄分割民営化ではJR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の4社に承継されました。残りわずかとなった103
系を、貴重な資料とともに振り返ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
6
MT比や電動機性能から短駅間距離では不経済な101系を見直し、MT55形電動機を搭載し山手線でデビュー、その後全国の直流国電区間に広まり地下鉄直通用にも投入された103系。101系よりも発電ブレーキが低速まで有効で(もし界磁添加励磁制御に改造されたならならかなり省エネになってただろうとの妄想が書かれている)、直並列制御と弱め界磁制御との組み合わせで高性能を発揮した。そして日本の旅客車両最多の3447両が製造された。必然的に首都圏と関西が多いが、後年ローカル輸送にも進出。そして今は西日本と九州のみに残る。2021/06/28
kaz
0
いかにもJRというイメージの通勤車両だが、よく考えてみると懐かしい車両ということになるようだ。図書館の内容紹介は『通勤形電車の標準型といわれ、日本の旅客車で最多の3447両が製造された国鉄の103系電車。改良内容と分類、メカニズム等、103系の概要を説明するとともに、103系が走った路線なども紹介する』。 2021/08/21