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内容説明
暗記だけでは解けない東大の世界史の入試問題。問題文は「読解力」がなければ正確に読み解けず、具体的な事柄を抽象化して捉える「思考力」も求めてくる。一方で、東大世界史はただ難しいだけではない。答えを導く途中で、歴史を読み解く新しい視点にも気づかせてくれる。本書ではそんな東大世界史の中から15の良問をピックアップ。まさに受験生が挑む姿を追いながら、国際社会の歩みを俯瞰する。社会人にも受験生にも有用な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
22
ミッテラン仏大統領曰く「主権国家、それは戦争である」。東大世界史の問題は「国家」を主題にし、タテヨコの繋がりを意識させ、何らかのテーマに即した共通点や相違点について考えさせながら最大600字で論述させる骨太の問題。しかも、日本史や地理などと2科目同時に制限時間内に解かなければならない。単なる暗記ではなく、本当に歴史の流れを理解しているかが問われる。難しいが良問が多い。多くの高校生や大人がここまで辿り着かずに歴史の勉強を終えてしまうのが勿体ない。問題に向き合っていくなかで、歴史への理解は格段に深まっていく。2021/07/23
kaze
16
東大の入試問題を使って演習形式で世界史を解説する一冊。東大の問題は常に「国家」を主題にしているので、「国家」という視点から読み解く世界史といえる。「国家」という観点から世界史を見直すと、どのようにして国際社会が成立し発展してきたのか、かなり知識がすっきりと整理された気がする。先生と生徒の問答形式で、生徒の思考が深まっていく過程が描かれているので、なるほど知識を活用するとはこういうことなのだなと、頭の使い方の勉強になった。この本を読んでから新聞の読み方も少し変わった気がする。2022/09/05
そうたそ
16
★★★☆☆ 東大の良問から世界史を学ぶ一冊。学校で世界史のタテの関係ばかり学びがちだが、世界史の理解を深めるには縦横無尽に関係を理解していないといけないと改めて思わされる。問題文を読解し、更に自分の中で様々な要素を構成するというプロセスが必要なあたり、東大の問題は他大学と一線を画することがよく分かる。自分なら絶対解ける気がしないと思うだけに、これをいざ本番の場で見せられて解いてしまう受験生は凄い。2021/11/23
かんがく
16
東大世界史の15問を、近代国家成立~冷戦後の諸問題と時系列順に配置し、実際に高校生が問題を解いていくプロセスを提示する本。コンパクトでありながら、近現代史のエッセンスを掴むことが出来、東大世界史の出題意図と解答法もわかる良書。豊富な構成メモが理解を深めさせる。2021/07/29
武井 康則
11
都内の東大世界史入試対策塾で生徒たちが東大の良問を解いていくという設定。入試漫画、小説の設定。東大と銘打っていても読むのは一般人ではないか。ならば、「東大世界史良問から読み解く現代社会」の方がいいと思うのだが。生徒の感情や動向が読解の邪魔になる。同様に、東大というブランドにおぶさって東大の入試では云々もうるさい。そこまで東大入試を意識するなら、参考書として販売すべきだろう。内容は、近代の国民国家の成立からそれゆえの戦争、現代にも残る問題点のおよそ200年のことなので重複する内容が多い。2024/07/21
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