武器化する嘘 情報に仕掛けられた罠

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武器化する嘘 情報に仕掛けられた罠

  • ISBN:9784775941799

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内容説明

批判的思考で真実を見抜け
私たちは日々洪水のようにあふれる情報のなかで暮らしている。それらの中にどれほど多くの嘘があるかを知ったら、きっと驚愕することだろう。インターネットやソーシャルメディアのおかげで、誰もが自由に情報を得ることができ、自由に発信できる。しかしその情報は本当に正しいのか? そんなことを考える人はいない。そうして嘘情報はコピペされ拡散していく。世の中は真の情報と嘘の情報が入り乱れる油断もスキもない世界と化しているのだ。
狡猾なごまかしにだまされないために何が必要か。情報を鵜呑みにして信じるのではなく、常に批判的な目線で吟味することだ。人生で大きな決断をするとき――投資をする、家を買う、学校を選ぶ、病院を選ぶ――そんなとき嘘情報にだまされてしまえば人生を台無しにしてしまいかねない、と著者は警鐘を鳴らす。

本書は3つの視点から世の中の嘘を暴いていく。パート1では「数字」に焦点をあて、表やグラフに仕掛けられた巧妙な罠を暴く。パート2では「言葉」。私たちは簡単に人の言葉を信じる。特に真実が一片でも含まれていると、いとも簡単にだまされてしまう。その言葉がもたらす危険性を実例で紹介する。パート3では「世の中全体」に目を向け、ニセ科学や月面着陸否定説、9.11陰謀説などのカウンターナレッジ(事実に反していて根拠がないガセネタ)についても詳しく言及している。

本書を読むことで、社会に蔓延する嘘を見抜く目線を手に入れることができる。そして、いつも正しい判断がくだせるようになるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jackbdc

4
嘘情報が蔓延る世相において騙されずに真実を見抜くためには、情報を吟味する能力が重要であるとのこと。騙すための手口が色々と紹介されていた。印象に残ったのはカウンターナレッジという手口。多くの正しい情報の中に、少しの誤った情報を混入させるもの。自分の判断基準としても、幾つか正しいと断言できる情報が入っていれば、その情報群の全体が正しいものではないかとバイアスをかけてしまうことがあるだろう。このように、人間の行動特性を踏まえて巧妙に毒を忍ばせる手口があることは知っておく必要があるだろう。2020/11/01

TETSUYA

4
「科学的根拠」とあっても、常に疑え。数字・統計・グラフは、やりようによってはどうにでもできる。こういうスキルも必要ですね。2018/04/27

Masako3

2
★★☆ カナダの心理学・神経科学教授にやる著作。統計や論理学が分かりやすく示されている。私は統計学の教育は受けているが、それでも日常で批判的思考ができていないことがよくわかる。四分割法による思考方法を一度やってみよう。2017/09/11

Dice/K

1
万人におススメ出来る本。これだけ情報に溢れている世界で、発信者の目的や意図で歪められるコンテンツを如何に読み解くか、検証するかを丁寧に説明している。フレーミングや4分表も実例があってイメージしやすい。エンジニアとして、知らないことを知る・楽しめるのは意識していきたいところと改めて感じた2022/08/15

カボ

1
平均の危うさは皆が知ってる事だけれど、グラフだって何だって作成者の都合の良いように出来るんだよって警告書で、ためになりました。どのような立場の人が、どういう風に誘導していくと、対象者を納得あるいは欺けるかというテクニック本。自分の頭をフル回転して、意図された背景を見破ることが出来るようにするか・・・ちゃんと考えるんだよという教えに納得しました。2018/12/01

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