内容説明
美味求真、うまい店と料理のコツを披露する食道楽記。読めば垂涎。店案内地図付き。俳優である著者の痛快無比な食物随筆! ――今どき、ただ坐わっていて、うまいものが食べられる、というものではない。自分で探して、自分でつくる、それがいいのだ。美味を求めて三千里。蘊蓄を傾けて語る四季の味、台所での庖丁さばき、やっと見つけたうまい店など、俳優である著者の、痛快無比な食道楽記。この人に、この味あり。読めば垂涎。店案内地図付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱ隹越九朗
1
俳優金子信雄の食に関するエッセイ。戦前に生まれ、過酷な戦中を過ごし、戦後から昭和後期を生きた筆者の感性がそのまま現れたような生々しい書きぶりに少し面食らう場面もありました。性関係、女性、時代の変遷、政治等への明け透けな視線が特にそうでしたが、それでも当時を実際に生きた人間の感じたものの記録として興味深くもありました。筆者の食への興味の強さが活きた一冊ですが、紹介されているお店の多くが閉店しているのが惜しい。"もっともぜいたくな筍の料理"のエピソードは、フィクションの悪い金持ちの料理みたいで最も印象的です。2023/11/19
すずき7893
0
メチルアルコールの逸話が好き2024/03/20