講談社現代新書<br> 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社現代新書
真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

  • 著者名:池上彰【著】/佐藤優【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2021/06発売)
  • Kinoppy15周年記念 講談社文字ものほぼ全点 ポイント30倍キャンペーン
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065235348

ファイル: /

内容説明

日本の左翼は何を達成し、なぜ失敗したのか?
――忘れられた近現代史をたどり、未来の分岐点に求められる「左翼の思考」を検証する壮大なプロジェクト。

深刻化する貧困と格差、忍び寄る戦争の危機、アメリカで叫ばれるソーシャリズムの波。
これらはすべて、【左翼の論点】そのものである!
激怒の時代を生き抜くために、今こそ「左の教養」を再検討するべき時が来た――。

◇◇◇◇◇

戦後復興期に、共産党や社会党が国民に支持された時代があったことは、今や忘れられようとしている。
学生運動や過激化する新左翼の内ゲバは、左翼の危険性を歴史に刻印した。
そしてソ連崩壊後、左翼の思考そのものが歴史の遺物として葬り去られようとしている。

しかし、これだけ格差が深刻化している今、必ず左翼が論じてきた問題が再浮上してくる。
今こそ日本近現代史から忘れられた「左翼史」を検証しなければならない。

「日本の近現代史を通じて登場した様々な左翼政党やそれに関わった人たちの行い、思想について整理する作業を誰かがやっておかなければ日本の左翼の実像が後世に正確な形で伝わらなくなってしまう。私や池上さんは、その作業を行うことができる最後の世代だと思います。」(佐藤優)


【本書の構成】

◇日本共産党の本質は今も「革命政党」
◇社会党栄光と凋落の背景
◇アメリカで社会主義が支持を集める理由
◇野坂参三「愛される共産党」の意図
◇宮本顕治はなぜ非転向を貫けたか
◇テロが歴史を変えた「風流夢譚事件」
◇労農派・向坂逸郎の抵抗の方法論
◇「共産党的弁証法」という欺瞞
◇労働歌と軍歌の奇妙な共通点
◇共産党の分裂を招いた「所感派」と「労農派」
◇毛沢東を模倣した「山村工作隊」
◇知識人を驚愕させた「スターリン批判」
◇天才兄弟と称された上田耕一郎と不破哲三
◇黒田寛一と「人間革命」の共通点
◇現在の社民党は「右翼社民」

目次

序章  「左翼史」を学ぶ意義
第一章  戦後左派の巨人たち(1945~1946年)
第二章  左派の躍進を指示した占領統治下の日本(1946~1950年)
第三章  社会党の拡大・分裂と「スターリン批判」の衝撃(1951~1959年)
第四章  「新左翼」誕生への道程(1960年~)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

137
最近、斉藤幸平氏『人新世の「資本論」』などマルクス主義のとらえ直しの動きもみられるが、そういう中、おなじみ佐藤優氏と池上彰氏の対談による日本左翼史のおさらい。前半、敗戦の1945年から日米安保条約改訂騒動のあった1960年頃までを概観する。共産党と社会党の結党の経緯とその後の歴史。共産党は戦後、一時、暴力革命を目指すも支持を失う。社会党は広範な勢力の結集を得たがゆえ、その後、分裂を重ねるが、60年頃には左翼勢力は大きな影響力を持っていた。ソ連崩壊、マルクス主義の退潮を経た現在とは全く異なる状況であった。2022/01/24

trazom

131
終戦から新左翼誕生までの日本の左翼の歴史が、池上さんと佐藤さんの対談によって紡がれる。知識豊富な二人だから、どんな「真説」が飛び出すのかと楽しみだったが、常識の域を超えない内容で何ら新鮮味がなく、全くの期待外れ。書物で大切なのは、「わかりやすく説明する」ことではなく、その事実をどう読み解くか、自分自身の思想は何かを示すことである。佐藤さんの発言には、社青同出身としての一定の思想的背景を伺い知ることができるが、池上さんのスタンスは分からない。「分かり易すぎる説明」「バランスのとれた解説」の空虚さを実感する。2021/08/28

岡本

127
平成生まれの身では学生運動や安保闘争など大きな出来事は知れど、全体の流れは知らなかったので細かい所を補完できる一冊。共産党や社民党など当人達が纏めるとどうしても客観性がなくなるので、比較的近い所から見ていた二人の意見は読んでいて面白い。基本的には佐藤氏がメインで話して、池上氏が補足するといった構成が読みやすい気がする。続巻も読んでみよう。2022/02/15

Isamash

75
池上彰と佐藤優の2021年対談本。立花隆の左翼研究本は昔読んでいたが通史的なことは無知で本書は大変興味深かった。特に社会党関係、理論構築グループと国会議員の力関係(議員がご苦労様ポジシション)や安保反対闘争での新左翼の党乗っ取り的側面、自民党とのなあなあ関係等興味深く、良く分かってなかった社会党消失理由が分かった気がした。赤旗の姿勢への佐藤の危惧は成る程。共産党の宮本書記長と公明党池田氏の良好な関係性も驚き。また本読んでガッカリさせられること多い池上彰が社会党にかなり詳しいことは意外であった。何故だろう?2023/05/28

sayan

73
なぜ左翼が「降りられない構造=思想の力」を内部に抱え自他の命を無下にしたか本書は問い、それを講座派と労農派の対立、革命と平和主義の併存、人民武装を掲げた日本共産党草案と社会党の武力放棄の相違に求める。相互否定と自己純化は後年の暴力暴走の土台になった。これを現在で読み返すと暴力の形は変わるが同質の力は同じだ。企業が生存を握り制度が自己責任を強い、人は他選択肢・逃走の自由は自己犠牲=隷従思考で消去。思想が命をベットする、それは革命時に限らず。本書、過去の左翼を回顧し現代人を支配する暴力なき暴力の構造を見抜く。2025/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18109277
  • ご注意事項

最近チェックした商品