内容説明
古道具が明かす縁の物語。
目利きの江戸職人の男っぷりが光る。
山本一力、絶品の人情小説!
建て替え普請のため、家屋を壊すのが生業の「伊豆晋」のかしら・晋平は古道具の目利き。
大火に見舞われた江戸で、大店の旦那衆から焼け崩れた十八もの蔵を短期間で取り壊すよう頼まれる。
次々と起きる厄介事にもひるまず、決して逃げることなく、時には古道具好きの旦那衆の助けを借りて難局を切り開いてゆく。
晋平とその配下の男たちの職人仕事は緻密にして清々しく、古道具を通して浮かび上がる人の情と縁は読む者の心をしっとりとほぐしてくれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナルド@灯れ松明の火
16
何回も言っていたが、少しはましかなと思って読んだがやっぱりクソだった。山本さんはこんなプロット・文章でいいと思っているのか。相変わらず「地べた」多用で語彙が増えない。昔は期待していたのだが池波さんの真似はすれども、足元にも及ばないということを自覚して欲しい。 お粗末2021/06/26
Syo
14
素晴らしい2023/12/11
jima
6
家屋を壊すのが生業の「伊豆晋」のかしら・晋平。2023/08/23
Naoko Fukumi Fujita
1
一番好きな作家の文庫本、巻末の縄田一男解説によると2002年4月から2009年3月まで「問題小説」に断続的に連載され、2009年4月徳間書店から刊行とある。2012年2月徳間文庫より刊行、この度新装版として2021年6月発行。5つのお話が連作となっており、ハードボイルド小説であると感じた。今回は猫よりも犬、そして鳩が重要な登場動物。リズム感がよく、読みやすいけれど最終章の「砂糖壺」に晋平のロマンを覚えた。2021/07/18
TK
0
江戸の職人シリーズ。当時の仕事ぶりが伺えて面白い。ただ物語は他の著書と比べるとなんだかサラッとした感じ。2021/10/28