内容説明
日本史には誰もが知っているような謎があります。「邪馬台国はどこにあったのか」「明智光秀はなぜ信長を討ったのか」などです。一方、教科書に書かれているようなことの中にも、多くの謎や疑問を見出すことができます。例えば、「大化の改新の真の首謀者はだれか」「頼朝はなぜ平氏を打倒できたのか」「水戸黄門は本当に名君だったのか」などです。本書では、そうした歴史の謎を古代から近現代まで40テーマ取り上げ、証拠となる史料を読み解きながら新しい研究成果に基づいて明らかにしていきます。歴史学者たちがどのような視点で史料を読み、どのように歴史の実像を浮かび上がらせていくのか、その過程も垣間見ることができます。平易な解説で史料に触れながら歴史学者たちの謎解きを楽しめ、古い通説や俗説の認識を改められる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
49
江戸時代。読書熱の高まり。江戸後期ベストセラー『東海道中膝栗毛』。旅行ブーム。本屋の発達。貸本屋。庶民向けの図書館も。足利学校からの本も借りられる、せんかんしゃ。漢字はさんずい。潺湲舎。他のところは読書としてはなかなか興味でないかな。。2022/02/25
新父帰る
6
令和3年3月刊。著者は元高校の教員で史学博士も取得。原始・古代から近現代で40の歴史的事項を取り上げる。各項には必ず考古学的資料や歴史的史料を引用して、解説していく。いろいろな学者の最新の説を紹介しながら自説も披露する。特に関心のあった項目はあえて挙げれば、4.大化改新の真偽に迫る。14.鎌倉時代の法律と裁判の驚くべき実態とは?21.太閤検地の本当のねらいとは。37.真珠湾攻撃の指揮官の苦悩等だ。読み易く、解説も丁寧だ。2021/06/23
onepei
2
いきなり問いかけてくるので少々とまどった2021/08/14