内容説明
世界史的国家を理論的に捉え、体系化するための土台となった壮大な作業の記録。
目次
第1部 序論 学的理論の“原理と方法”(わが学的方法について;ヘーゲル弁証法と学的世界史;ヘーゲル哲学の展開・総括・批判と継承)
第2部 総説 第一巻の学的国家論の総括と補足(前提と方法;“国家の本質”と内的構成;学的国家論における“歴史的始源と形成”の問題 ほか)
第3部 本論 歴史的・世界史的国家の理論的解明(歴史的国家論)(国家の歴史的始源と形成;アジア的国家論;西欧絶対王政とアジア的国家 ほか)
著者等紹介
滝村隆一[タキムラリュウイチ]
1944年倉敷市に生まれる。1970年法政大学社会学部卒。専攻、政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フンフン
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ようやっと読み終えた。すごい本である。だが、タイトルの国家論についての本だと思って購入すると、あてがはずれる読者もいるだろう。800ページもある本文のうち、最初の300ページ余りは、著者によるヘーゲル哲学の解説みたいなものである。これがすごい! どんな専門の哲学者も、ここまでヘーゲルを深く読み解いた者はないだろう。私も、一応ヘーゲル全集は一通り読んだ。たいがいの教科書にはヘーゲル弁証法は「正ー反ー合」と書いてある。ヘーゲル自身はそんなこと書いていない。本書を読んでようやくそれがフィヒテ由来と合点がいった。2015/12/08
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