日曜日は青い蜥蜴

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日曜日は青い蜥蜴

  • 著者名:恩田陸【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 筑摩書房(2021/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480815514

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内容説明

少女時代のエピソードあり、笑える読書日記あり、真摯で豊かなレビューあり……。約10年ぶりに放たれる待望の新刊エッセイ集! 書き下ろしあとがき収録。

目次

Ⅰ.人がすすめない読書案内
私の中高生時代
『虚無への供物』──中井英夫・その人々に
果てしなき書物との戦い 新潮社編『私の本棚』
誰もが「ここに居ていい」と思える国こそ
Ⅱ.読書日記
「机から離れるな!」
つい魔がさして
「狂気」をめぐる冒険
口ずさみたい恐怖俳句
リニューアル後のポケミスが凄い
身につまされて慄然
「インターネットはバケツリレー」に納得
どこに連れていかれるか分からない
連想の文学
聖書は最強
他の人間が代わることはできない
爆笑! 『声に出して読みづらいロシア人』
私も頑張ろうという気になれました
人の書いたものを読むことの奇跡
物語のルーツや伝播の不思議
Ⅲ.ブラッドベリは死なない
「すこしふしぎ」な、物語の中へ。
史上初、本物の「ジャンルミックス」映画 映画『クラウド アトラス』
騙す楽しさ騙される楽しさ──騙すなら上手に 舞台『スルース』
心理学的にありえない アダム・ファウアー『心理学的にありえない』
時に滑稽で、時に痛切なもの ショーン・タン『遠い町から来た話』
ぺにろいやるは何者か ジョーダン『ぺにろいやるのおにたいじ』
ブラッドベリは「死なない」 レイ・ブラッドベリ『ブラッドベリ、自作を語る』
影の国に生きる大人たちに C・S・ルイス『ナルニア国ものがたり』
シェイクスピアの正体 河合祥一郎『シェイクスピアの正体』
Ⅳ.ひとの原稿は早い……はずだった
名セリフ! 鴻上尚史『名セリフ!』
あまりにも昭和的で日本的な 吉田秋生について
「面白い」でいいのか? 岩明均について
影がある。 よしながふみについて
夢のままでも…… 蜷川幸雄について
モノクロの悪夢に魅了され……
山本周五郎と私 名前と運命 山本周五郎『ながい坂』
東京という探偵小説 江戸川乱歩『猟奇の果』
疑惑と告白 北大路公子『生きていてもいいかしら日記』
新装版のための解説 若竹七海『製造迷夢』
最後の少年探偵団 江戸川乱歩『死の十字路』
地図を作る 上橋菜穂子『精霊の守り人』
〈ルールの人〉 星新一『ノックの音が』
あとがき
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

282
恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者のエッセイは、10年ぶりのため、初読です。タイトルに日曜日が入っていたので、本日(12/13日曜日)に読みました。素敵なタイトルなので深い意味があるかと思いきや、前回のエッセイが『土曜日の灰色の馬』(未読)だったため、『曜日+色+動物』とのことです。因みに次作は、『月曜日は水玉の犬』のようです。本作は書評中心の構成ですが、共読が10作程度なのが残念です。著者との共通点は、ほぼ同年代なのと、子供の頃、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ好きだったことでした。2020/12/13

旅するランナー

267
本や映画などの鑑賞系を中心にしたエッセイ集第二弾。主に2011~2016年のもの。読書歴、嗜好、影響が素直に語られ、紹介された作品を読んだり観たくなったりします。さすが人気作家の筆力。それと、作者の本名「ななえ」さんと、山本周五郎との関わりなど、興味深いお話が盛りだくさん。姉妹本「月曜日は水玉の犬」も刊行されるそうです。2021/04/25

いつでも母さん

189
私は語彙力が乏しくて上手く理論的にも語れない。感覚で…ただ感じるままの読書なのだ。だから恩田さんの紡ぐ世界に憧れたり、そろりと距離を置いたりしてる。本作は10年ぶりの書き綴ったエッセイ集のその1とのこと(その2は来年『月曜日は水玉の犬』)恩田さんが読んだ本や観た映画、舞台について。本当に好きなんだろうなが伝わる。どれも恩田さんの世界があった。そんな感じ。なんだか凄いなぁ。Ⅰ章とⅣ章が特に好きだった。2020/12/24

紅はこべ

163
恩田さんの読んだ本が、私の読んだ本、読みたい本とだいぶ重なるのが嬉しい。前から思っていたが、恩田さんは本の好みが一番合う作家。『裏切りの晩餐』なんて、絶対恩田さん好みだと思っていた。若竹さんへの思いがすごく胸に沁みた。恩田さんが好きな人は多分絶対若竹さんも好き。クイーン/カー派の新本格派の面々に対し、恩田さん若竹さんはクリスティ派。若竹さんの恩田さんへの思いも知りたいな。東京五輪についてはコロナ禍以前の文章だけど、既に五輪の無理さ加減を見抜いておられたのかな。2021/05/19

NADIA

126
てっきり小説だと思った。恩田さんの小説っぽいタイトルだったから。読んでみると、エッセイに本や映画を絡めた、読書案内だった。恩田さんはさすがプロなので、読者としても超一流だ。達人のオススメする作品はどれもこれもが魅力的で、読んでみたくなる。紹介されている作品の中の星新一の『ノックの音が』は私も所有している(筈だ)。中学生の時に大好きで手当たり次第読んだ作家さんだ。収録短編すべてが「ノックの音がした」で始まることは知っていたが、後半にも同じ一文があるとは知らなかった。蔵書を探して読み直してみようと思う。2021/06/01

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